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  • 2020.09.09
  • 壁画芸術
日本ではあまり知られていないかもしれませんが、メキシコの代表的な芸術のひとつに壁画があります。壁画芸術はメキシコ革命下の1920年代から1930年代にかけて起こったメキシコ壁画運動によって興されました。この運動は、それまでの白人優位・ヨーロッパを理想とした美術から、インディオの伝統に基づいた美術を求めたものでした。また、文字の読めない民衆に社会主義革命の意義や成果を分かりやすく伝えるため、多くの人がいつでも見ることができる壁画が好都合でした。
「太陽の塔」を作成した岡本太郎もメキシコ壁画運動に大きな影響を受けたといわれています。彼はメキシコへ渡り「明日の神話」という壁画を作成していて、この壁画はJR渋谷駅の連絡通路に設置されているそうです。

メキシコはこの壁画運動もあり、いろいろな場所で有名な壁画を見ることができます。
いくつかメキシコシティで見られる壁画を紹介したいと思います。
まず、メキシコ国立自治大学(UNAM)にある中央図書館のモザイク壁画。この大学都市の中央キャンパスは世界遺産に登録されているのですが、そこにあるひときわ目を引く建物が中央図書館です。この建物は4面全てにメキシコの歴史がモザイク画で描かれています。


そしてここには1968年に開催されたメキシコシティオリンピックのメイン会場として建設された、エスタディオ・オリンピコ・ウニベルシタリオもあり、巨大で立体的な壁画があります。

次にメキシコシティの中心、ソカロにある国立宮殿(Palacio Nacional)


2階へと続く中央階段の壁面に「メキシコの歴史」が描かれています。この壁画はメキシコ三大壁画家のひとりで、メキシコの女性画家フリーダ・カーロの夫としても知られるディエゴ・リベラによって描かれ、彼の最高傑作といわれています。



2階の回廊部分にもたくさんの壁画があるのですが、こちらは回廊を埋め尽くすことはできず未完のままだそうです。どの絵も大きく迫力満点です。


そして、国立宮殿の近くにある青いタイルの家(La Casa de los Azulejos)ここはサンボーンズというファミリーレストランチェーン店が運営しているのですが、2階に行く階段に壁画があるのです。


この壁画は1925年にオロスコによって描かれた「全知」という絵です。この壁画がある向かい側は食事をするスペースとなっていて雰囲気が良いので人気の場所です。壁画を見るためだけに訪れる人も多いのですが、場所が少し分かりづらく、食事ができる場所が一か所ではないこともあり、私も初めて訪れた時は壁画の存在に気がつきませんでした。
これはトイレの入り口の壁画なのですが、壁画だけでなく天井や階段も装飾が美しいので見る価値がある場所だと思います。

最後はチャプルテペック公園内にあるチャプルテペック城です(Castillo de Chapultepec)1934年にスペイン総督の別荘として建てられ、その後は様々な用途で使用されていましたが、現在は国立歴史博物館となっています。ここにもメキシコを代表する画家たちの壁画があります。


こちらは大階段の壁画です。
このチャプルテペック城は1996年公開の映画「ロミオ+ジュリエット」でキャピュレット家の邸宅として使用されたそうです。

これ以外にも有名な壁画はたくさんありますし、街中には本当にいろいろな壁画があって時々変わるところもあります。
壁画は他国に運ぶことができない芸術なので、メキシコを訪れた際は必見です。

特派員

  • パドラ リボド 裕美
  • 年齢
  • 性別
  • 職業主婦

メキシコの首都、メキシコシティで夫と娘の3人暮らし。夫の仕事で来墨し、スペイン語はできないながらもママ友もでき、毎日を気ままに楽しんでいます。陽気で魅力的なメキシコのことをたくさん知ってもらいたいです!

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