母の日用のブーケ カーネーションではなくバラや様々な花が使われている
日本では大人の男性が母親が好きだなんてマザコンだと思われて女性に敬遠されてしまいそうですが、メキシコではもう立派な大人であっても母親が好きで大切にしているというのはごく普通のことです。日本でももちろんその気持ちに変わりはないと思いますが、心の中で思っていても言葉や態度に出すのは気恥ずかしい人が多いですよね。そこはやはり習慣や文化の違いなのでしょうが、母親にとっては子供がいくつになっても素直に愛情表現してくれることはやはり嬉しいだろうなと感じます。
こういった文化の背景にはメキシコ人のほとんどがカトリック教徒で、マリア信仰が強いことが影響しているのかもしれません。メキシコの聖母は褐色の肌をもち、グアダルーペの聖母と呼ばれます。教会だけでなく、広場や道端、タクシー乗り場等でよくグアダルーペの聖母の絵が飾られています。女の子の名前もマリアやグアダルーペは時代にあまり左右されず人気の名前のようです。
グアダルーペの聖母の絵
また母の日は朝からWhats App等の幼稚園やママ友のSNSグループにFeliz Dia De Las Madres!(母の日おめでとう)とメッセージを送りあったりします。日本だと家族のイベントであって、ママ友や職場でお祝いの言葉をかけられることはほとんどありませんが、メキシコではみんなで誰かのお母さんである女性を祝う日という雰囲気です。日本語だとお母さんありがとうですが、スペイン語だと母の日おめでとうなので言葉の違いというのもあります。国によって多少の違いはありますがお母さんに対する思いは世界共通ですね。