• 2021.08.17
  • 芸術の街
メキシコシティは世界でも美術館や博物館がとても多い街だということをご存じですか? その数は130以上とも170とも言われています。有名なところはもちろん、よく見ていないと素通りしてしまうような小さなところまで本当に沢山あります。そして、有名な美術館でもほとんどは日曜日が無料、入場する為に並んでいても小さな子供連れや高齢者、妊婦、車椅子を利用している方等は優先的に入場させてもらえることも多いです。芸術は年齢や性別に関係なく誰でも楽しむ権利があるというのがメキシコの考え方のようで、たとえ赤ちゃんが泣いていても、子供が騒がしくしてしまっても嫌な顔をする人はいません。その点は幼稚園児の娘と一緒に訪れる際に心配する必要が無くとても過ごしやすいです。日曜日が無料なのも経済格差が大きく、階級社会のメキシコで誰でも芸術に触れる機会を持てるようにとの思いもあってだそうです。
コロナ禍以前は週末によく美術館やギャラリーを訪れていましたが、ここ1年以上そういった週末を過ごすのは難しい状況でした。ワクチンを打てるようになり、感染者数も少し落ち着いてきて美術館もまた営業再開し始めています。私もまだまだ訪れたい場所がたくさんあるのですが、今回は今まで訪れた中からおすすめをいくつか紹介したいと思います。
まずチャプルテペック公園内にある近代美術館(Museo de Arte Moderno)この美術館の見所は1階にあるフリーダ・カーロの作品です。


「2人のフリーダ」フリーダ・カーロ

チャプルテペック公園内にはルフィーノ・タマヨ美術館(Museo Tamayo)もあります。ここには彼の作品とタマヨ夫妻が寄贈したコレクションの展示、そして現代アーティストの企画展があり、企画展では参加型のものも多いのが特徴です。また、美術館内にあるモダン・メキシカン料理を提供するお洒落なレストランもお勧めです。


ルフィーノ・タマヨ美術館

3つ目は外国人も多く住む高級住宅地ニューポランコ地区にあるフメックス美術館(Museo Jumex)こちらは飲料水メーカーのフメックス社による現代アートコレクションが展示されています。入り口前に思わず足を止めてしまう展示があることも多く入館しなくても楽しめることも。


フメックス美術館


入り口前の展示

この美術館の向かいには以前の記事で紹介した大富豪カルロス・スリム経営のソウマヤ美術館もあります。
そして次にフランツ・マイヤー美術館(Museo Franz Mayer)を紹介したいと思います。この美術館はメキシコシティの歴史地区に位置しているドイツ人フランツ・マイヤー氏のコレクションを展示しています。展示品はもちろんのこと、建物も美しく中庭でのんびり過ごすのも良いですよ。


フランツ・マイヤー美術館

ここでは毎年ワールド・プレス・フォトの展示も行われます。


フランツ・マイヤー美術館 中庭

最後に高級住宅地ポランコ地区の中心、ポランキートと呼ばれるエリア。ここには小さなギャラリーがいくつもあり散策しながらいろいろ見て回るのがお勧めです。緑が多い綺麗なエリアで公園もあり、カフェやレストランも多く休日にはいつも老若男女たくさんの人で賑わっています。


ポランコ地区のギャラリー

アートに詳しい人もそうでない人も、子供から大人まで楽しめるメキシコシティの美術館。ゆっくりアートに触れる1日を過ごしてみてください。

特派員

  • パドラ リボド 裕美
  • 職業主婦

メキシコの首都、メキシコシティで夫と娘の3人暮らし。夫の仕事で来墨し、スペイン語はできないながらもママ友もでき、毎日を気ままに楽しんでいます。陽気で魅力的なメキシコのことをたくさん知ってもらいたいです!

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