パックマンがデザインの卵
日本のゲームはメキシコでも人気です
セマナ・サンタはキリストの受難、死と復活を記念しているので、クリスマスと同じかそれ以上に大切だそうです。その為、旅行等で休暇を楽しむ人も多いですが教会に礼拝へ行くのも一般的です。4月1日がカトリック教徒にとって重要な日でミサと呼ばれる特別な式典が行われる日なんだとか。娘の学校はカトリックで、モンテレイの中でも敬虔なカトリック教徒が比較的多いようです。学校には教会があり神父さんもいて、2日土曜日に家族で参加できるミサやイベントがあったので参加しました。娘と私はミサは初めてでしたがいい経験ができたと思います。ミサの後は飲み物やスナックを販売するマーケットがあり映画が流れたり、子供用にフェイスペイント等も用意されていました。そしてViacrucisというキリストが十字架にかけられるまでの数日間の旅に基づいた巡礼を模したイベントも行われていました。
そしてイースターと言えばカトリック教徒が少ない日本でイメージするのはうさぎや卵の飾りにエッグハントではないでしょうか。私はこのイメージしかなくカトリックの重要な日であることや、キリストが処刑後に復活したことを祝うものであることをほとんど知りませんでした。卵は新しい命が誕生することから生命・復活を表しキリストを連想していること。うさぎは1度にたくさんの子供を産み、更に1年間に何度も出産できることから子孫繁栄の象徴とされていることを今回初めて認識しました。
セマナ・サンタ前に娘の学校の同級生とその母親でイースターパーティーをしたのですが、そこで初めてエッグハントを体験しました。まずは卵の準備。スーパー等で本物の卵の殻にコンフェッティという細かい紙吹雪やお菓子が入ったもの、またはプラスチック製の卵を購入しコンフェッティやお菓子を詰めます。私はパーティーに卵を持参すると聞き買いに行ったのですが、セマナ・サンタが近くなるともうどこのスーパーも売り切れでイースター関連の商品は全く残っていませんでした。ただ商品が出始めた頃に娘が欲しいと言い購入した卵があったのでコンフェッティを詰めて持参しました。
プラスチック製の卵とコンフェッティ
それからエッグハントで卵を入れるバスケット。こちらも直前はどこにもなく何店舗も探し、最終的には心当たりがあったお店にSNSで確認し用意することができました。クリスマスもですが、イースターも早めに必要そうな物は購入しておかなければならないと学びました。
イースターバスケット
そしていよいよエッグハントです。子供たちを1か所に集め卵を隠しているのを見られないようにして、大人たちで卵を隠します。そして一斉にエッグハント開始。探した後、コンフェッティ入りの卵は他の人の頭にハッピーイースターと言いながら割るんです。髪がコンフェッティだらけになってなかなか取れないですが、子供だけでなく子供にコンフェッティ入りの卵を割られる大人もみんな本当に楽しそうでした。このコンフェッティを入れて割るというのはメキシコの習慣だと教えてもらいました。陽気でパーティー好きなメキシコらしいです。
コンフェッティ入りの卵を割って楽しむ様子
エッグハントはショッピングモール等でも催されているので気軽に参加することもできます。こういった場合は中身がお菓子であることがほとんどなようです。
セマナ・サンタで宗教的に重要な日は5日ほどあるようで、それぞれ大切な儀式等もあるそうです。また、セマナ・サンタの期間はキリストが40日間断食をしたことに基づき赤肉を食べないという風習があります。その為メキシコではこの期間、マクドナルドではフィレオフィッシュが販売されるんです。日本では1年中フィレオフィッシュが食べられますが、メキシコは普段はお肉を食べることが圧倒的なようでフィレオフィッシュは見かけません。宗教によってこんなところにも違いがあるのは発見で面白いなと感じました。今年のイースターは子供の学校を通して、私も新しい経験ができカトリックについても少し学ぶことが出来た良い機会でした。