年末年始営業のご案内
12月31日(火):18:00終了
2025年1月1日(水):全館休業
※各店舗の年末年始の営業についてはフロアガイドよりご覧下さい。

  • 2015.07.17
  • イタリアのサッカーサポーター
イタリア人のサッカー好きは有名です。 男の子は小さい頃から父親とサッカーをしたり試合を見たりして過ごし、女の子はサッカー好きに育てられるので、サッカーはイタリア人のライフスタイルの欠かせない一部になっています。イタリア人にとって、特定のチームのサポーターになることもいまや当たり前というより、ほとんど義務のようになっています。 そのサッカーに対する情熱は、ときには街同士のライバル関係や境界線も超えるほどで、たとえば、ジェノヴァの住人がフィレンツェのローカルチームを応援したり、トリノの住人がインテル・ミラノを応援することも珍しくありません。真の「tifoso(ティフォーゾ。イタリア語でサッカーファンのこと)」なら毎週スタジアム通って観戦し、贔屓のチームが遠征試合をするときにはついて行くこともあります。

熱狂的なサポーターはお気に入りのチームが得点する姿を間近で見るために、イタリア語で「curva(クルバ)」と呼ばれるゴール裏に陣取ります。ファンは試合中ずっと口笛を吹いたり声援を送ったりしてチームを応援しますが、勝負の雲行きが怪しくなるとブーイングが始まり、ヤジが飛びます。

スタジアムに入るとイタリア人の心の垣根は完全に取り払われ、 勝ち負けをめぐって団結し、見知らぬ人でもすぐに友達になります。試合を見ながらともに笑い、泣き、抱き合い、歌い、飛び上がります。ただし、これは同じチームを応援していればの話です。あまりにもサッカーに対する思い入れが強すぎて、試合を観戦している間、相手チームを応援する人がいれば、たとえそれが家族であっても対抗意識を燃やします。

 
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写真:  応援幕:足に集中しろ。行け、サンプドリア。突撃だ!

      同じ街の2つのチームが試合をするダービーマッチは、イタリアでは一大事です。ジェノヴァには主要なチームが2つあります。「サンプドリア」と「ジェノヴァ」フットボールクラブです。ダービーマッチの日は道路から人影が消え、スポーツバーは試合を見る人々で溢れかえります。普段は活気のある街がダービーマッチのときには完全に無人になりますが、その水を打ったような静けさも、チームが勝てば「ゴーーーーール!」の雄叫びによって破られ、チームが負ければ「ノーーーーー!」という悲痛な叫び声が響き渡ります。
サッカーはイタリア人の生活の重要な位置を占めているので、夜のニュースはサッカーの話題だけになり、特別ゲストが登場して最新の試合とサッカーのニュースについて解説します。

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  • 若いサポーターカップルの結婚式
 

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  • スタジアムのサポーター


  イタリアではサッカー選手はセレブ扱いです。人々は選手をアイドルのように崇め、子供たちは憧れの目で見ます。また、いつもゴシップがつきまとい、タブロイド誌の常連でもあります。
イタリアのサポーターはスタジアムの外でもお気に入りのチームに対する愛情と崇拝を示したがるため、サポーターグッズの種類も豊富です。服やオモチャ、家庭用品はもちろん、チームのロゴが入ったウェディングケーキの飾りやチョコレートのイースターエッグまであります。

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  • チームのグッズ: ケーキの飾り
 

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  • チームのグッズ: チョコレートの
    イースターエッグ
 

                                       イタリア人は特に愛国心が強いわけではありませんが、イタリアのサッカーナショナルチームの試合、特に4年に1度開催されるFIFAワールドカップのときには愛国心を発揮します。このときばかりは、どこかにしまい込んでいた国旗を引っ張り出してきて、皆で団結して応援します。そんなイタリア人の姿を見るには、あと3年待たなければなりません。

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写真:  応援幕:街をあげて チームに忠誠を誓う


特派員

  • パトリツィア・ マルゲリータ
  • 職業翻訳、通訳、教師

生まれはイタリアですが、5ヶ国語が話せる「多文化人」です。米国、ブラジル、オーストラリア、フランス、イギリスで暮らし、仕事をした経験があります。イタリアと米国の国籍を持っていますが、私自身は世界市民だと思っています。教師や翻訳の仕事をしていない時は、イタリア料理を作ったり、ハイキングをしたり、世界各地を旅行したり…これまで80カ国を旅しましたが、その数は今も増え続けています!

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