アートと光がジェノヴァを彩る祭典、ルーチ・ダルティスタ|パトリツィア・ マルゲリータ|ナレッジワールドネットワーク|アクティビティ|ナレッジキャピタル

  • 2017.12.14
  • アートと光がジェノヴァを彩る祭典、ルーチ・ダルティスタ
イタリアおよびヨーロッパで活動する著名な現代アート作家が手掛けたインスタレーションとアート作品を公共スペースで公開するイベント、ルーチ・ダルティスタ(英語でArtist’s lights)。ジェノヴァ市は今年もまた、同イベントの開催地となっています。

今回は、市の中心地から郊外、旧市街までを含むジェノヴァ市全域にわたってイベントを展開します。イルミネーションが点灯する12月から1月半ばまでの間、1990年代以降の活躍が目覚ましい30人のアーティストによる芸術作品30点以上を鑑賞することができるのです。


ルーチ・ダルティスタ

毎年、地元の商店と市議会、複数の大規模団体が提携してイベントのスポンサーとなり、アーティスト・ライトだけでなく昔ながらのクリスマスオーナメントも総動員して、街の通りや建物が美しく飾られます。
ルーチ・ダルティスタに特化した作品群に、ホリデーシーズンにはお馴染みの麗しきクリスマス用イルミネーションも加わって、この時期のジェノヴァの街は、それはもう華やかです。
ルーチ・ダルティスタの点灯式は、日が暮れてから夜が明けるまで楽しめる本格的なセレモニーで、毎回多くの人が詰めかけます。イベントのテーマは年ごとに変わり、今回のイベントは、環境に配慮した素材とエネルギー効率の高い光源の利用が前提となっています。というのも、市議会が選んだテーマが「サスティナビリティ(持続可能性)」だからです。

12月の最初の週に行なわれる点灯式では、このイベントのために街中に設置した大音量のスピーカーからおとぎ話のイメージのサウンドトラックを流しながら、BGMのリズムに合わせて交互に点滅する照明が見られます。
この手の見世物はお金の無駄遣いであるとまず考えがちな人でも、この美しい光景には思わず目を奪われてしまいます。


アーティスト・ライトとクリスマス用イルミネーションの競演も見もの

アーティスト・ライトに彩られた街は、さながらオープンエアの美術館といったところ。現代アートの魅力を人々に知ってもらおうと、専用の展示スペースから飛び出した現代アートの祭典なのです。もとはと言えば、若い層にGAM(ジェノヴァ現代美術館)のコレクションをアピールしようと市議会とGAM(ジェノヴァ現代美術館)が出資者となってスタートさせたのが、このプロジェクトの始まりでした。

ジェノヴァはこのプロジェクト(クリスマスや夏季にイタリアの他の都市でも開催されている)において、国内外で盛んなアートムーブメントである「Arts on display(展示するアート)」の一翼を担っています。これは、新しいタイプのアートや新進気鋭のアーティストを世に出していこうというムーブメントです。膨大な数のパブリックアート作品を売り物にしている都市は少なくありませんが、いくつものエリアをまたがって、誰もが楽しめるような光のアートを展示しているのは、ここジェノヴァだけです。

12月と1月の間は市営の深夜バスやトラムも運行しているので、ライトアップされた街を‘移動しながら’楽しむことも可能です。点灯式で使われた音楽を流してくれる特別バスでは、ルーチ・ダルティスタの初日の感動をもう一度味わえます。初日に参加できなかったという人は、このバスに乗ってそれを追体験するのもおすすめです。


ライトアップは徒歩でもバスでも楽しめる

大人やアート好きのためのイベントと思われるかもしれませんが、美しく、アートの様式がわかりやすいアーティスト・ライトは、子供も含むファミリー層にとっても、たいへん魅力的な内容です。
古くから光は、クリスマスの伝統においてなくてはならない要素でした。今、様々なテーマやデザインによって、時には詩や歴史などの世界観も織り込みながら、光の新たな魅力が模索されているのです。


詩を織り込んだアート作品

特派員

  • パトリツィア・ マルゲリータ
  • 年齢申( さる )
  • 性別女性
  • 職業翻訳、通訳、教師

生まれはイタリアですが自らの意思で「多文化人」となり、5ヶ国語が話せます。米国、ブラジル、オーストラリア、フランス、イギリスで暮らし、仕事をした経験があります。イタリアと米国の国籍を持っていますが、私自身は世界人だと思っています。教師や翻訳の仕事をしていない時は、イタリア料理を作ったり、ハイキングをしたり、世界各地を旅行したり…これまで58カ国を旅しましたが、その数は今も増え続けています!

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