• 2018.05.23
  • 海だけなんて、もったいない
リグーリア地方といえば、泳いだり浜辺でのんびりしたりするための、いわゆる海辺の町というイメージが強いでしょう。リグーリアという土地で、野山や雪の中をハイキングしようと考える人は少数派。でも実は、ぜひとも雪靴を履いて散策をしてほしい場所が、このあたりにはたくさんあるのです。
リグーリア地方で晴天の週末を過ごすなら、そのうち1日は海を、もう1日はあえて山を選んでみてください。

健康を保ち、日々のストレスを忘れ、美しい自然の景色を見て心を豊かにする、そんな目的にぴったりなのが、アントラ自然公園です。冬は気軽に雪遊びができますし、夏はそれこそ本格的なトレッキングが楽しめます。
リグーリアン・アペニン山脈の中央地帯にあって無数の小道や古代にラバが通った跡が交錯するアントラ地域自然公園は、スクリーヴィア峡谷とトレッビア峡谷の間に広がっています。このあたりは、多様な生態系に加えて、古くからの伝統と歴史、おいしい食べ物も守り続けています。
地元の農家が野菜やミルク、チーズなどを出張販売しているので、観光ついでに買うこともできるのです。


雪靴を履いてリグーリアの雪歩きを楽しむ人々


いくつものお城に自然保護区、ラッパズイセンの花々や池に囲まれた、1500mを超えるアントラ山は、素晴らしい眺めを誇る山頂から、四つのイタリアの州(リグーリア、ピエモンテ、ロンバルディア、エミリア・ロマーニャ)をまたぐような形で放射状に広がっています。
公園内では雪靴のレンタルも可能。歩き終わってEnte Parco di Torriglia(トッリーリア公園当局)本部にシューズとステッキを返却したら、目印の旗の下で一休みして、この谷の名物、カネストレッリをどうぞお楽しみあれ。
カネストレッリは、粉砂糖をまぶしたお花型のおいしいバタークッキーです。
リグーリア州は、ピエモンテ州とフランスとの境界を沿海アルプス山脈が横切っていますし、それ以外の地域にはリグーリアン・アペニン山脈がそびえていますので、すぐ近場まで行けば山の空気を吸えて、冬にはトレッキングもできます。
雪歩きをすると、珍しい景色に遭遇します。雪の中にノロジカやキツネ、リス、そしてオオカミの足跡まで、すぐに見つけることができます。とくにお子さんにはワクワクするような体験でしょう。

リグーリア州にはベイグア地域自然公園やアヴェートの自然地区など、いくつかの公園があります。どちらも季節ごとに楽しめるアクティビティがあって、年間を通じていつでも行く価値がある公園です。
ベイグア山地域公園では、雪靴を履いての登山がおすすめ。頂上からは素晴らしい海の景色が堪能できます。自然地区を取り囲むような形で、分かりやすくて眺めも良いAlta via dei Monti
(リグーリア山脈の山道)が走っています。この道を歩いて林を抜けるとサッセッロの町(クッキーのアマレッティで有名)に着きますし、オルバ渓谷、ストゥーラ・ディ・モンテ渓谷の尾根道にもつながっています。


リグーリアで雪歩きをエンジョイ!

アヴェート地域自然公園は、ジェノヴァからちょうど20㎞離れた場所にあります。美しいトッリーリアの集落にも近い、古いローマ建築から出発して登頂するルートがお勧めです。ペンナ山頂とアイオナ山頂を眺められる頂上まで来たら、先ごろ改修を終えたばかりのレストランで一息入れましょう。
ここからは、リグーリア州の最高地点があるアヴェート峡谷からもさほど離れていません。
サボーナ県では、美しい道がモンテ・カルモ・ディ・ロアーノまで通じています。起点となる標高約740mにあるサン・ニコロには、1400年代に描かれたフレスコ画のあるロマネスク様式の礼拝堂も建てられています。

特派員

  • パトリツィア・ マルゲリータ
  • 年齢申( さる )
  • 性別女性
  • 職業翻訳、通訳、教師

生まれはイタリアですが自らの意思で「多文化人」となり、5ヶ国語が話せます。米国、ブラジル、オーストラリア、フランス、イギリスで暮らし、仕事をした経験があります。イタリアと米国の国籍を持っていますが、私自身は世界人だと思っています。教師や翻訳の仕事をしていない時は、イタリア料理を作ったり、ハイキングをしたり、世界各地を旅行したり…これまで58カ国を旅しましたが、その数は今も増え続けています!

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