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  • 2019.04.25
  • アジア・ミーツ・ジェノヴァ
ジェノヴァがイタリアを含めたヨーロッパ全体で屈指の国際都市であることは、紛れもない事実です。このことに関しては地中海に通じた港が果たした役割も大きいのですが、今のジェノヴァの社会機構にしっかりと根を張った中国系コミュニティという大きな存在のおかげでもあります。現在、「伝統の」赤いランタンのない旧市街なんて思い浮かべることもできません。毎年カラフルな“Festival dell’Oriente”(アジアンフェスティバル)が大変な盛り上がりを見せるのも、このお祭りが、東アジアの様々な国とその伝統に幅広くスポットを当てているからでしょう。


フェスティバルのバザール

インド、中国、日本、タイ、韓国、インドネシア、マレーシア、ベトナム、バングラデシュ、モンゴル、ネパール、スリランカ、ミャンマー、チベット、アルメニア、レバノンなどなど、イタリアに居ながらにしてアジアの旅が楽しめるこのお祭りに、今年は数十カ国もの国々が参加しました。
このお祭りは、ジェノヴァフェアのパビリオンで3月末に開催されたものです。
カルチャー系のゾーンでは、すばらしい古代の儀式や音楽のライブパフォーマンス、仏教や神道といった宗教を深く知るための企画など、さまざまな国の文化を体験することができます。たとえば日本のコーナーでは本物の茶席に参加できるし、中国のコーナーでは複製の万里の長城や、あの有名な兵馬俑も見られます。
数か所に設けられたステージでは太鼓のコンサートやインドのボリウッドダンス、キモノの着付け、中国雑技団による「獅子舞」など、各国の伝承文化が紹介されていました。


ボリウッドダンスで盛り上がるステージ


中国の獅子舞パフォーマンス


各種の見世物はもちろんのこと、このフェスティバルの大きなお楽しみと言えばショッピングは外せません。布地や衣服、バッグ、アンティークのジュエリーその他アジア名産の品々が並ぶたくさんのバザールは圧巻。
「レストラン」のスタンドだって、中華から和食、インド、チベット、マレーシア、ネパール、タイ料理まで、各国の名物料理なら何でもござれの充実ぶりです。
このたび初お目見えとなったのは、インドのフォークダンスとアラブのリズミカルなダンスを融合させたラクスシャルキというダンスと、刀や侍の甲冑類が展示された、見事な日本式庭園です。
ベトナム古来のアートであるハノイの水上人形劇も、今回が初登場となりました。打楽器や管楽器や竹笛といった伝統楽器の演奏、水面に設えた舞台で人形を使ったパフォーマンスが特徴です。
私が参加したのはモンゴルの人々によるプログラムで、伝統的な楽器演奏や歌、ダンスなど、やはりジェノヴァでは初めて披露される演目がレパートリー豊かに揃っていました。


フェスティバルには僧侶も登場


日本文化会館の協力により、日本の太鼓を使った、伝統的な和楽器による音楽のパフォーマンスも上演されました。私が聞いた説明では、この太鼓はかつて戦争中に敵を威嚇したり指令を伝達したりといった目的で鳴らしていたものだとか。今でも、仏教や神道の宗教的行事の場にはこの太鼓が付き物だそうです。
バザールを探検したり、写真展を見学したり、商品ブースの物色やフード類の試食、自然薬品の質問や相談、コンサートにダンス、マーシャルアーツのデモンストレーション(日本の道場を再現した展示までありました)などなどが体験できる3日間のプログラムは、本当に多彩なアクティビティが満載でした。これらはすべて、興味の尽きないシリーズ企画のショーやミーティング、セミナー、展示会などと一緒にそれぞれの国に割り当てられたテーマ別のエリアで実施されました。


モンゴルのダンス


今回はフード類の売店でも、ヴィーガンメニューの調理実演やアジアのスイーツの展示販売などが新たに加わりました。Zen(禅)のコーナーにある小さな模造の神社の中では僧侶たちが座禅を組んだり、墨絵や生け花などのようにアートと宗教が結び付いた作品を制作するなど、日本古来のスピリチュアルなアクティビティを披露していました。
また、健康志向の来場者の人気を集めたのが何十種類もの伝統セラピーが体験できる特設パビリオン。ホリスティックセラピーや自然療法、ヨガ、アーユルヴェーダマッサージ、バッチフラワー、各種ヒーリング技術やメディテーション技術、レイキ、リバーシング、姿勢矯正その他、たくさんのプログラムが用意されていました。

特派員

  • パトリツィア・ マルゲリータ
  • 年齢申( さる )
  • 性別女性
  • 職業翻訳、通訳、教師

生まれはイタリアですが自らの意思で「多文化人」となり、5ヶ国語が話せます。米国、ブラジル、オーストラリア、フランス、イギリスで暮らし、仕事をした経験があります。イタリアと米国の国籍を持っていますが、私自身は世界人だと思っています。教師や翻訳の仕事をしていない時は、イタリア料理を作ったり、ハイキングをしたり、世界各地を旅行したり…これまで58カ国を旅しましたが、その数は今も増え続けています!

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