ジェノヴァ:海とお酒、アペリティフ・フードについて|パトリツィア・ マルゲリータ|ナレッジワールドネットワーク|アクティビティ|ナレッジキャピタル

  • 2019.10.02
  • ジェノヴァ:海とお酒、アペリティフ・フードについて
このブログ連載を始めたばかりの頃、イタリアの文化でアペリティーボ(アペリティフ、食前酒)がいかに大切かについてお話しましたね。
アフターファイブの一杯や夕食前の軽食だけでなく、みんなで集まってリラックスしながら過ごす時間を意味するアペリティフ。とくに気温の高い夏場の数ヶ月間は、健やかな毎日と人との関わりにおいてなくてはならないものなのです。
この国の数多い習慣のひとつ、元祖イタリア式アペリティフの3つの必要条件とは、美味しいお酒とお料理、そして最高のロケーション!
ジェノヴァではほとんどのカフェやパブ、バーがアペリティフのための時間を設けていますが、中でもひときわ美しい夕日と心地よい風が楽しめる、アペリティフ天国ジェノヴァを代表するようなスポットがいくつかあります。
ただ、アペリティフは同じイタリアでも地方によって異なり、味わいにもそれぞれの土地柄が見られます。
ジェノヴァのアペリティフの代表的なお酒はCorochinato(コロキナート)。これはキナノキをはじめとするスパイスと香料で香りづけした白ワインで、その他にニガヨモギ、ゲンチアナ(リンドウ)、カルドン、タイム、オレガノ、シナモンなど16種類のハーブとスパイスを調合して作ります。
ストローイエローの液体は、反射すると明るい金色に光るのが特徴。デリケートながらもしっかりとした香りが長く続きます。あまり強くなく、口当たりが良くて飲みやすいお酒です。これと相性抜群なのがジェノヴァのフォカッチャで、ペストソースのディップ、フリッター、ひよこ豆のパニッサと並んで、リグーリア地方のアペリティフでは定番のメニューなんです。


こんなユニークなバーも発見


ロケーションに関して言えば、ジェノヴァの景観は何といっても海から眺めるのがベストです。さらに付け加えると、海岸線が夕日に染まるのを、この土地のワインを片手に見るのが最高でしょう。
船上でドリンクと軽食が楽しめるボートツアーに参加して海上でアペリティフを楽しむのもお勧めです。通常は夏の暑い時期に出航する小型船に乗り、展望コースを巡りながらジェノヴァの街の有名どころ(少なくとも海側から見られる名所)と息を呑むような美しい夕日を堪能できます。
数ある絶景スポットの中でも私のお気に入りは断然、集落と入り江を一望できる素晴らしい場所マナローラにあるバー、ネッスン・ドルマです。ここは眺めが見事なのはもちろん、チンクエテッレの2つのワイナリーがこのバーのためだけに作っている2種類のワインが飲めます。
1日の終わりに、あるいは、海の近くで、夕食前に美味しいワインを味わうのに、これ以上ぴったりの場所はないでしょう。


アペリティフは美しい景色とともに


しかし、街にいてもお酒を楽しめるスポットはたくさんあります。
スピアナータ・カステレット界隈を散策したあとは、曲がりくねった旧市街の道に入ってみてください。中世の香り残るジェノヴァの路地を海に向かって歩いていくと、現在は大人も子どもも楽しめるウォーターフロント、旧港エリアが現れますから、モダンなラウンジと広いテラスが自慢のバー、518 カクテル& レストランに立ち寄りましょう。BGMのボサノバが心地よい店内で、レストランのバーテンダーが熟練の技術を駆使して作るカクテルをどうぞ。海を文字どおり「目の前」にしながら一杯やりたいのなら、行くべき店はバナナ・ツナミ一択です。これは同じく旧港エリアの、歩道橋を渡った先の遊覧船にあるバーで、現在はジェノバ・サマーナイトの提携施設になっています。
都心からあまり離れることなく街の喧騒を離れたいなら、昔ながらの海沿いの村、ボッカダッセに行くのがおすすめ。街の中心部からバスかタクシーで数分の距離にあるこの小さな漁村に着くとタイムトリップしているような気分になります。上り坂になったボッカダッセのクルーゼ(舗道)から入り、絶景ポイントまでたどり着いたら、ジェノヴァ屈指の豪邸が並ぶ道をそのまま上ってみましょう。海を一望できる別荘やマンションが林立する中に佇むレストランはカポ・サンタ・キアラ。崖のそばのサンタ・キアラのバーで、心地よい海風に吹かれながら素晴らしいアペリティフを味わってください。

特派員

  • パトリツィア・ マルゲリータ
  • 年齢申( さる )
  • 性別女性
  • 職業翻訳、通訳、教師

生まれはイタリアですが自らの意思で「多文化人」となり、5ヶ国語が話せます。米国、ブラジル、オーストラリア、フランス、イギリスで暮らし、仕事をした経験があります。イタリアと米国の国籍を持っていますが、私自身は世界人だと思っています。教師や翻訳の仕事をしていない時は、イタリア料理を作ったり、ハイキングをしたり、世界各地を旅行したり…これまで58カ国を旅しましたが、その数は今も増え続けています!

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