年末年始営業のご案内
12月31日(火):18:00終了
2025年1月1日(水):全館休業
※各店舗の年末年始の営業についてはフロアガイドよりご覧下さい。

  • 2019.11.21
  • ジェノヴァ水族館
ジェノヴァ水族館の名前はこのブログでこれまで何度も登場しましたが、それ自体をテーマにしたことはなかったので、今回のブログではこの水族館について書きたいと思います。
欧州最大の水族館であるジェノヴァ水族館は、幅広い種類の水中生態系を有し、世界中の海洋生物を飼育しています。
水族館がある場所は、ジェノヴァの旧港エリアです。

ヨーロッパ最大の規模を誇るジェノヴァ水族館は、25,000㎡もの展示スペースに、世界中の海から10,000以上の生物や多種多様の水中植物を集めた60以上の展示室があります。
見学コースの出発点は、大画面に映し出される圧巻のビデオ映像。次々に映し出される美しい海の画像が、交通機関としての海、生きとし生けるものの命を育む水の大切さを訴えかけてきます。
その順路を進んだ先にあるグロッタ・デッレ・ムレネ(「ウツボの巣穴」の意味)では、円筒形の水槽の中で愛嬌たっぷりのカサゴがウツボと一緒に泳いでいます。この展示室には立派なタコも一匹いるのですが、すぐそばにいる存在感たっぷりのウツボのせいで、なかなか目に留まらない存在です。
順路を進むと次の展示室で待ち構えているのは、絶滅危惧種でもある個性豊かなマナティー。泳いでいるマナティーは下の階でも見られますが、上の階に設けられた屋外エリア近くの通路からも、マナティーの姿を拝むことができるんですよ。


イルカの水槽

人気の高いサメのコーナーでは、海の捕食者ことサメたちが、ノコギリエイなどの異種の魚を従えて悠々と泳いでいます。
キュートなアザラシがいるプールも、素通りはできないはず。このジェノヴァ水族館で生まれたアザラシもいれば、自然の海で母親に棄てられ、救助された子もいます。アザラシの水槽はマナティー同様2階からも見学できるので、水から上がった彼らの姿を、ぜひ通路から眺めてみてください。
水族館ではジェンツーペンギンとマゼランペンギンにも会えます。ペンギン専用の水槽は、いろんな角度から見られるようにも設計されています。
しかし何といってもこの水族館の目玉は、最近スタートした「クジラ目のパビリオン」。イタリアの著名な建築家、レンゾ・ピアノが設計を手がけ、数年前に完成しました。4階建ての建物にはバンドウイルカの水槽が設置されています。巨大なガラスの壁と水中トンネルを通じ、水の中からの目線でイルカを見ることができます。
「バイオダイバーシティ(生物多様性)パビリオン」は、エイなどの生き物に直接触れられるタッチプールが自慢。ほかにも熱帯種の水槽や、復元したサンゴ礁の一部が見られる学習コーナーなどがあります。
カエルやカメ、魚にヤモリなどの生き物と150種類以上の熱帯植物が見学できる生物多様性の象徴のような熱帯林コーナーは、たいへん興味深い展示でおすすめです。この展示館の順路の最後には、歴史上の偉大な探検家と博物学者を称える展示コーナーもあります。 水族館随一のダンサー、クラゲのコーナーもお忘れなく。水中で出くわすのはご遠慮したいクラゲも、「窓」越しに見るその姿は本当に幻想的。素晴らしいショーをとくとご覧あれ!
小さな3つのプールの中に、蛍光色を発するサンゴと、展示室の特殊な照明効果のもとで輝きを放つクラゲの姿が見えます。
この水族館では、子供たちが水槽の目の前、寝袋にくるまって寝るという「Sleeping with the sharks(サメと添い寝しよう)」をはじめ、各種イベントも頻繁に行われています。
さらには企業や個人のイベント会場として水族館を利用することもできて、なんと結婚式までOKというから驚き! 私も昨年ここで執り行われた結婚式に出席しましたが、イルカの水槽の前での結婚式は、最高に素晴らしいものでした。


ジェノヴァ水族館で出席した結婚式

特派員

  • パトリツィア・ マルゲリータ
  • 職業翻訳、通訳、教師

生まれはイタリアですが、5ヶ国語が話せる「多文化人」です。米国、ブラジル、オーストラリア、フランス、イギリスで暮らし、仕事をした経験があります。イタリアと米国の国籍を持っていますが、私自身は世界市民だと思っています。教師や翻訳の仕事をしていない時は、イタリア料理を作ったり、ハイキングをしたり、世界各地を旅行したり…これまで80カ国を旅しましたが、その数は今も増え続けています!

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