• 2024.03.26
  • ブログ リグーリア‐リグーリアが黄色に染まるミモザ祭り
先頃、イタリア中央部や南部を冷たい猛吹雪が席巻しましたが、リグーリア州ではミモザの花の祝宴が開催され、まるでもう春がやって来たかのように感じられました。
ここイタリアでは、ミモザの花は3月8日の国際女性デーのシンボルとされていて、もちろん緯度や気候によっても異なりますが、通常は2月末から3月初頭の間に開花します。
この美しい黄色の花は、今年は例年より早く咲き始めたのですが、これはおそらく気候変動といくつかの地域における気温上昇のため(さすがに「そのおかげで」とは言えませんが)でしょう。
例年、リグーリアン・リヴィエラでは春の訪れがほかの地域より早いのですが、今年は年が明けるやいなや花が開き始めました。
ミモザ祭りは、カラフルなフラワー・フロート(お花を飾りつけた山車)を見るために多数の観光客が押し寄せる、リグーリアの楽しいイベントです。


ウォンカの山車

今年のミモザ祭りは、2月3日から11日にかけてジェノヴァにある小さな村、ピエーヴェ・リーグレ(Pieve Ligure)で開催されました。
お祭りは2月3日土曜日、市当局によるチャリティ・ビンゴ大会で幕を開けました。このビンゴ大会は、次回のミモザ祭りや地元のイベントの資金を集めることを目的にしています。
5日の月曜日は子どもたちのための日で、ピザのワークショップやミニ・オリンピック、夜には若者のためのコンサートも開催されました。
8日には黄色をテーマカラーとした料理コンテストが行われ、9日には黄色の服を着て参加するヨガとピラティスのセッションが開かれました。
とくに待望されていたのが、2月11日の日曜日の催しです。朝からすでにパーティーの雰囲気に包まれ、DJが会場を盛り上げたり子どもたちのためのゲームがあったりするほか、来場者全員にミモザの枝が配布されたのです。
ミモザの枝を丘の下まで運ぶために使われた、金属のケーブルに小さなワゴンを吊り下げたケーブルウェイは、もとは炭鉱から町へと石炭を運ぶためのもので、今ではもう使われていませんが、このイベントのために色とりどりのお花でワゴンを一杯にして運行されました。
大人数で楽しむゲームや民族音楽の演奏が行われている中、午後早くにフラワー・フロートのパレードが出発し、約2時間にわたって街を練り歩きます。


魔法使いの山車

祭りの期間中は毎日付随するイベントが開催され、甘いのもしょっぱいのも揃ったフォカッチャの屋台や地元の職人たちがテーマに沿って作った工芸品の店などが並ぶマーケットも開かれます。
お祭り自体は入場無料ですが、マーケットでの買い物や付随イベントへの参加という形で、お祭りを資金面でサポートできる仕組みになっています。

また、ピエーヴェ・リーグレは、ハイキングやピクニックにぴったりのスポットでもあります。
クローチェ山の頂上にあるピエーヴェ・アルタ(Pieve Alta)を始点に、村のある崖のふもとまで続く道がいくつかあって、ハイキング好きにはたまらない場所です。

ミモザ祭りは、1957年にこの村出身の地域のリーダーだった人が町の広場でミモザの大量配布を企画したのをきっかけとして始まりました。このアイディアは自治体にも好意的に受け入れられ、ジェノヴァや近隣の村々からも多くの訪問客がミモザの枝をもらおうと町の広場に集まるようになったのです。
このご時世にこうした伝統行事を続けていくことは、資金不足やお役所的な事情から自治体にとっては厳しくなっていることと思いますが、こうした小さな村々が維持され、人々が元気づけられ、子どもたちに楽しみを与えるためにも、このような行事が存続されることを切に願っています。


恐竜の山車

特派員

  • パトリツィア・ マルゲリータ
  • 年齢申( さる )
  • 性別女性
  • 職業翻訳、通訳、教師

生まれはイタリアですが、5ヶ国語が話せる「多文化人」です。米国、ブラジル、オーストラリア、フランス、イギリスで暮らし、仕事をした経験があります。イタリアと米国の国籍を持っていますが、私自身は世界市民だと思っています。教師や翻訳の仕事をしていない時は、イタリア料理を作ったり、ハイキングをしたり、世界各地を旅行したり…これまで80カ国を旅しましたが、その数は今も増え続けています!

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