• 2017.11.28
  • ハロウィンの本当
少し時期が遅くなってしまいましたが、皆さんはどんなハロウィンを過ごされましたか?ここ数年、日本では異常なほどの盛り上がりを見せていてやはり営業戦略的目線で見たときの日本のちょろさをひしひしと感じます笑

ところで、皆さんハロウィンがアイルランド(スコットランドも含むようです)発祥だということはご存知でしたでしょうか?ハロウィンと聞いて日本人が答えるのはおそらく「日本でいうお盆のようなもの」だと思います。実は似ていますが、個人的には結構違います。

まず、ハロウィンとは元々ケルト人が行っていた宗教行事「収穫祭 兼 悪霊祓い」です。お盆と重ねられるのは先祖が帰ってくるところからだと思います。お盆といえば、亡くなったご先祖様やおじいちゃんおばあちゃんを迎えて入れる行事だと少なくとも私は思っているのですが笑、そんな感覚と違うのは…

先祖と一緒に悪霊もやって来る

というところではないでしょうか。仮装は実はそれらから身を守るためのものだったと言われています。それが巡り巡って今や楽しい仮装パーティになったのですね。今年も良いハロウィンを過ごされた方は、ケルト人に感謝してください。笑

すでに私が自慢気にこの話をした友人からは、アイルランド人はハロウィンでいかほど大盛り上がりするのか?とよく聞かれます。ダブリンでももちろん子供たちは「Tick or Treat!」というアレをやっていますし多くのハロウィンイベントが開かれ、街の中心部ではパレードも行われます。



3月にも有名なイベントでパレードがありますが、個人的にはそれより好きかも…



が、まぁ違いなく渋谷および道頓堀の方が盛り上がっていると思います。笑

ただ日本に絶対ないであろうものは、会社のハロウィンパーティです!もちろんすべての会社とは言いませんが、少なくとも私の勤め先ではみんな朝から仮装して会社へやって来て、一日それで仕事をして定時になったらパーティをします。夜はもちろん街でも酔っ払った仮装集団が…ちなみに右の気色悪いミニオンは友達です笑



翌朝、近所のホテルの窓はこんなことに。



以上、日本の皆さんにも身近になりつつあるハロウィンの状況を、発祥地アイルランドより(しつこい笑)お届けしました!

特派員

  • 三木 佳子
  • 職業翻訳家

アイルランドのダブリン在住、三木佳子(みきけいこ)です。現地でゲームの翻訳をしています。日本ではあまり馴染みのないアイルランドの文化や生活、アイルランドから見た日本について、皆さんとワクワクやクスッを共有できれば嬉しいです。

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