• 2016.11.22
  • ブラジルの甘い菓子
ブラジル人はスイーツが大好きです。レストランでもお食事の後のデザートは欠かせません。ブラジルの料理は一般に塩コショウをベースにした味付けですので、料理に砂糖は入れません。「甘辛い」、「甘酸っぱい」などと言う味の料理はありません。その理由なのか、糖分は果物とスイーツで取ります。

果物が豊富に取れるので、以前はマンゴ、スターフルーツ、バナナ、みかんやグァヴァなどを食べていたようです。サトウキビから砂糖を作るようになってからは、果物のコンポートが増えました。コンポートは果物を保存する方法のひとつです。果物を水と少量の砂糖で煮て作ります。ジャムと違って果物がほぼその形食感で残るので、現在でもフルーツサラダに、ケーキのデコレーションに、ヨーグルトをかけて、などと食べ方はいろいろです。

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ビワのコンポート

ポルトガル人が卵を使うレシピを導入してからは、Pudim(プジン =プリン), quindim(キンジン =ココナツと黄身の菓子), bom-bocado (ボン・ボカード=チーズ入りショートケーキ)などのお菓子が作られるようになりました。

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キンジン

ブラジルは国土が広いので、地域によっては食べるスイーツが多少違いますが、サンパウロではブラジルのスイーツとしてbrigadeiro(ブリガデイロ =チョコボンボン), beijinho(ベイジニョ =ココナッツ菓子), paçoca de amendoin (パソカ・デ・アメンドイン =ピーナツ菓子), doce de abobora e côco(ドセ・デ・アボボラ エ コッコ =パンプキンとココナッツ菓子)、pamonha(パモニャ =トウモロコシ菓子)などがあげられます。

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ベイジニョ(左)と ブリガデイロ(右)

誕生会や結婚式には必ずブリガデイロとベイジニョがでます。ブリガデイロは、コンデンスミルク、チョコパウダー、バターを合わせて煮て、一口サイズのボール状に丸めて外側にチョコレートスプレーでまぶした甘いお菓子です。中身がとろっとしていて子供たちには大人気です。 ベイジニョのレシピはほぼ同じですが、チョコレートの変わりにココナツを使用してます。ベイジニョ は「小さなキス、軽いキス」と言う意味です。甘さが伝わってきますか?

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お菓子は一般に、お菓子屋、スーパーマーケット、おしゃれな喫茶店などで販売されてますが、昔ながらの懐かしいお菓子を買いたいときは、青空市場のお菓子のスタンドに行くのが良いでしょう。ちょっとしたスナック菓子やピーナツ、ココナツ、アーモンド、グアヴァが入ったクッキーを買うことができます。その中で見つけた面白い名のお菓子をいくつか紹介します。

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Unha de gato (猫の爪)

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Mentirinha (嘘)

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Olho de sogra (姑の目)

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Pé de Moleque (少年の足)

それぞれの写真と名前が一致しましたか?いつの間にこんな名前が付いたのかわかりませんが、ブラジル人の誰もが知っているお菓子です。一度食べてみてください。

特派員

  • 皆木サンドラ 奈美
  • 職業語学教師、ペーパートールクラフター

ブラジル生まれのブラジル育ち。大学卒業後、夫の仕事の関係で3年間滞在したシンガポールにおいて習得したペーパートール(=シャドーボックス)や語学を教えています。多国の文化や習慣を上手に混在させているサンパウロでの生活がとても気に入っています。

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