• 2020.10.15
  • 初孫誕生!
今でも自粛している中、家族全員を元気にしてくれたとても嬉しい知らせは、初孫の誕生です。生まれたとの連絡が息子からあった時は嬉しさのあまり、涙が出るばかり。孫は可愛くて仕方ないです。今日はブラジルでの出産やお祝いのお話をします。

出産予定日は、最終月経開始日から40週後プラス10日と計算されます。妊娠中の検査は初めに血液検査と血液型と尿検査。24週目からグルコース検査。35週目からB型肝炎ウイルス検査、C型肝炎ウイルス検査、HIVと風疹の検査が一般です。超音波検査は赤ちゃんが生まれるまで最低でも3回はします。11~14週目、20週目と34~37週間目です。産婦人科医には月に一回の診断があり、7カ月目に入ると15日おきに、9カ月目には毎週診断です。勿論これらは一般の話であり、妊婦一人一人の体調によって、産婦人科医が他の検査などを指示するでしょう。
ワクチンは、インフルエンザ予防接種、A型とB型肝炎予防接種と三種混合接種(百日咳、破傷風とジフテリア)を打ちます。2011年からブラジルでは百日咳にかかった人が多く、中でも新生児の死亡率が高いため、予防として新生児といつも接するおじいちゃんおばあちゃんやベビーシッターもこの三種混合接種を赤ちゃんが生まれる前に打つ事が勧められています。
産院での入院は、自然分娩の場合は2泊3日、帝王切開だと3泊4日です。2010年から2015年に生まれた300万人のうち、55,5%は帝王切開で、44,5%が自然分娩でした。公立病院だけの統計では59,8%が自然分娩で40,2%が帝王切開でした。ブラジルの私立産院では帝王切開の方が多いのは、母子ともにリスクの高いケースが多い事、母親が帝王切開を指示する事、また医者側の実用性などどと理由はいろいろです。自然分娩の方が母親の回復が早いし、ブラジルでは麻酔をして、無痛分娩ですので、最近では妊婦の事を考えて自然分娩を勧める動きがあるようです。



産院で個室に入った場合は、新生児は母親と同じ病室にいます。一緒にいることで、母親が医者や看護師に直接話ができ、母乳の与え方、おしめの変え方や、お風呂の入れ方などを指導してもらえます。しかし、お産直後の母親はゆっくり休む間もないですね。


ブラジルでは赤ちゃんが生まれる2、3カ月前くらいに、友達がベビーシャワーを企画します。皆が生まれてくる赤ちゃんにプレゼンを持ってきてくれて集まります。ゲームをすることもありますが、生まれてくる赤ちゃんのお話で、会話がはずみます。一番必要とする紙おむつのプレゼントが多いようです。皆が赤ちゃんの誕生を喜んでくれるのは、嬉しいですし有難いですよね。コロナパンデミックの為、皆で集まることができませんが、息子たちの場合は、友達一人が代表して、マンションのダイニングを可愛くデコレーションしてくれました。皆からのプレゼントを持ってきてくれて、メッセージは録画してくれました。嬉しことです。


赤ちゃんが生まれたら、親や兄弟はもちろん、親戚や友達もすぐに産院へ赤ちゃんを見に行きます。ですので、面会が許可されている時間帯には何人も病室にいてにぎやかです。廊下を歩いていると笑い声がどの病室からも聞こえてきます。面会に来る人が多いことから、各病室のドアの外側にフックがあり、そこに事前に妊婦が用意し飾りや額をかけることができます。その額を見ただけで、その病室で誕生した子の性別がわかります。残念ながら今はコロナウイルスパンデミックのため、面会時間の制限と面会人は一日4人だけなどと、とても厳しいので、ちょっと寂しいですね。今年の4月、5月に出産した方々は産院での面会は許されなかったと聞きました。
まだ収まらないパンデミックですが、家族皆で支えあって赤ちゃんの成長を見守りたいです。

特派員

  • 皆木サンドラ 奈美
  • 年齢辰(たつ)
  • 性別女性
  • 職業語学教師、ペーパートールクラフター

ブラジル生まれのブラジル育ち。大学卒業後、夫の仕事の関係で3年間滞在したシンガポールにおいて習得したペーパートール(=シャドーボックス)や語学を教えています。多国の文化や習慣を上手に混在させているサンパウロでの生活がとても気に入っています。

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