• 2022.03.07
  • 昔からあるお菓子
コロナ過で遠出をすることが少なくなり、自宅近くのスーパーマーケットに通うのが多くなりました。いつもの店で決まった品の中から、今回は何を買おうかと悩むのも度々あります。そのためか、スーパーマーケットの中をゆっくり歩く自分に時々気が付きます。お菓子のコーナーでは幼い頃に食べていたお菓子が目につき、「これ、今でもあるんだなあ」と思ったりします。今回は随分前から存在するお菓子や品を紹介したいと思います。
まずブラジル人が大好きなチョコレートから紹介しましょう。


2020年のデータによるとブラジルはカカオの生産量は世界で7位です。しかし、チョコレート消費量は2017年で全世界で第34位です。ブラジルのチョコレートのブランドLacta は1912年にサンパウロ市で初めて店を開けました。当時はチョコレートをヨーロッパから輸入していたそうですが、第一次世界大戦でチョコレートが輸入できなくなったため、1917年にサンパウロ市で工場を建て、チョコレートの生産を始めました。人気商品はDiamante Negro(ブラック ダイアモンド) と言う板チョコです。このチョコレートは1938年のワールドカップ中に新製品としてだされ、その名の由来は当時ブラジルでベストサッカー選手(Leônidas da Silva )のあだ名をつけたそうです。彼はバイシクルキックが得意で有名だったそう。Diamante Negroはミルクチョコレートの中にカシュナッツとはちみつの小さなカリッとした粒が入っていておいしいです。今でもブラジルで一番売れている板チョコです。


Sonho de Valsa (夢のワルツ)は、私が大好きなボンボンです。包のピンク色も可愛いし、味もいい。


Bisというサクサクしたウエハースにチョコレートがコーティングされている菓子は大人気です。小さくて、1つ、2つ、3つ、、、と続けて食べてしまいます。だからBis、「アンコール」という名がついているのですね。お土産にも喜ばれます。



色鉛筆のセットのようなチョコレートや、baton (口紅)という名のもあります。この色鉛筆のセットのようなチョコですが、以前はたばこに似せたセットでした。50から70年代には、たばこを吸うクールな大人の真似をしながら、細いチョコを食べてました。1990年にはそのチョコレートは販売禁止になり、後に色鉛筆セットに真似たチョコレートが誕生しました。



Tostines のクッキーも懐かしいです。今でもタルトでクッキーの生地に使用してます。
Bauducco社のChampanhe という菓子は、そのまま食べても良いが、お菓子作りによく使用されます。厚みがあってグラニュー糖がまぶしてあるのでデコレーションにも使われてます。60年以上も前から販売されてます。



Nestlé 社のコンデンスミルクはMilkmaidとして販売されたけれど、消費者はLeite da Moça(若い女性が持ってくるミルク)と呼び始め、今ではコンデンスミルクと言わずにLeite Moça と呼ばれていていて菓子作りには欠かせない品です。販売されてもう100年。
ケーキ作りに欠かせないもう一品がベーキングパウダーで、アメリカから来たベーキングパウダーRoyal が今ではPó Royal(Royalの粉)と呼ばれて親しまれています。
こちらのスーパーマーケットに寄った際には是非昔からあるお菓子も買ってみてください。

特派員

  • 皆木サンドラ 奈美
  • 職業語学教師、ペーパートールクラフター

ブラジル生まれのブラジル育ち。大学卒業後、夫の仕事の関係で3年間滞在したシンガポールにおいて習得したペーパートール(=シャドーボックス)や語学を教えています。多国の文化や習慣を上手に混在させているサンパウロでの生活がとても気に入っています。

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