• 2018.12.11
  • 選べる安心の商品
日本でも有機栽培の野菜や、化学調味料無添加、防腐剤無添加などより体に安全な食品の需要が増えてますし、卵やピーナッツを使用していますといった食品アレルギー表示も20年以上前は今ほど記載されていなかったと思いますが今では当たり前になっています。オーストラリアでもその動きはかなり前からあり、日本ではまだあまり聞きなれない言葉が記載された様々な商品が販売されています。まず一番多く見かけるのが ”Gluten Free“(グルテンフリー)という表示。グルテンとは小麦粉などに含まれているタンパク質のことでこのグルテンにアレルギー反応を起こす人がいるため、パンやパスタ、小麦粉、お菓子、ビザの生地やレストランのメニューでもこのグルテンフリーの商品がたくさん出回っております。サプリメントや化粧品にもグルテンフリーの記載があるものも。アレルギーを起こすほどではないけれどもグルテンが含まれている食品を食べるのをやめたら体調がよくなったり、肌荒れが治ったりすることもあるようなので極力摂らないという人も多いです。以前ご紹介したチェーン店の回転寿司、寿司トレインでもグルテンフリーの醤油が置いてあるほどです。ベジタリアンの人口比率と並ぶほどのグルテンフリーを好む人々も多く存在します。ただ私の個人的な感想としてはグルテンフリーのパスタは麺のモチモチ感が足りず、何か足りない感じで味も普通のパスタのほうが美味しいのでパスタに関してはふつうのものを購入しています。牛乳を飲むをすぐお腹を下してしまう方もいると思いますが、私もその一人で、これは牛乳に含まれるLactose(ラクトース)という乳糖をうまく分解できない乳糖不耐症の人の症状だといわれています。先ほどのグルテンと同様、乳製品を摂るのをやめたら疲れにくくなったとか鼻炎が軽くなったといったことも耳にしたことがありますし、オーストラリアでは風邪を引いたときは乳製品は控えるという人もいます。”Lactose Free “の牛乳も気軽にどこでも購入できます。ラクトースフリーの牛乳は普通の牛乳と変わらない味なのでいつもラクトースフリーを選んでいます。

そして “ No MSG”という表示。このMSGというのはMonosodium glutamateの略語でエムエスジーと呼ばれています。この長い名前の正体はグルタミン酸ナトリウムという食品添加物でうまみ調味料のとして日本でもたくさん使われております。オーストラリアではこのMSGは毛嫌いされており、スナック菓子や調味料やレトルト商品にもNo MSGと記載された商品が多く出回っております。その昔中華料理店で大量のMSGを使った料理を食べた人が頭痛や吐き気、体がしびれたなどの症状を訴えたことから「中華理店症候群」と言われMSGの危険が注目されたので、中華料理店やタイ、ベトナムレストランでも最近ではMSGを使わない店舗も増えてきました。そもそもアジア料理以外のカフェやレストランのメニューの味付けはいたってシンプルで、味も薄味ですので、塩が足りないと思うときは自分で塩を足します。塩もヒマラヤンソルトや天然塩を置いている店も多いので助かります。以前近所のベジタリアンの人がMSGを使わない美味しいベジタリアンのチャイニーズレストランを教えてもらいました。その人はできるだけ身体にいいものを食べるようにしている人で、その時興味深いことを言っていたのですが、その人はMSGが入っているものを食べると決まって悪夢を見るそうです。私も時々怖い夢を見ることがあるので、もしかしたらそんな日はMSGは入ったものを食べていたのかもしれません。。MSG以外にも、防腐剤不使用、人工香料、人工着色料不使用といった表示もあります。トマトジュースやトマトケチャップ、バターなどには塩を入れていないものも売られています。大豆製品の多い日本でよく見かける“遺伝子組み換えではない”という記載の“Non-GMO”もよく見かけます。

そして、”BPA Free”。このBPAという言葉は日本の方には馴染みがないかもしれません。私も日本でこの記載をした商品をまだ見たことがないのですが、BPAとはビスフェノールAという化学物質でプラスチック製品に主に利用されています。この化学物質が人体に悪影響を及ぼすそうで、BPAを使用していないペットボトルや透明ラップや保存容器が多く販売されています。大手スーパーに行くとBPAを使用していない保存容器がほぼ大半を占めています。これらの保存容器は見た目もカラフルでかわいく、丈夫でしかもBPAフリーなので日本でもこう言ったものが販売されたらいいなと思います。オーストラリアのスーパーマーケットに行ったらぜひこれらの表示を探してみてください。


Gluten Free/ No MSG/ No MGOのコーンチップス(左)とグルテンフリーの小麦粉


BPA Freeのプラスチック容器:見づらいですが、小さく“BPA Free”と表示されています。

特派員

  • 菅沼 千栄子(旧姓 名倉)
  • 職業会社員

2000年に渡豪。日系旅行会社勤務等を経て、2014年から現地建設会社に勤務。休日は、趣味の一つであるソイキャンドル作りやビーチウオークを楽しんでいます。当地のレアな生活情報をお伝えしたいと思います。

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