そして “ No MSG”という表示。このMSGというのはMonosodium glutamateの略語でエムエスジーと呼ばれています。この長い名前の正体はグルタミン酸ナトリウムという食品添加物でうまみ調味料のとして日本でもたくさん使われております。オーストラリアではこのMSGは毛嫌いされており、スナック菓子や調味料やレトルト商品にもNo MSGと記載された商品が多く出回っております。その昔中華料理店で大量のMSGを使った料理を食べた人が頭痛や吐き気、体がしびれたなどの症状を訴えたことから「中華理店症候群」と言われMSGの危険が注目されたので、中華料理店やタイ、ベトナムレストランでも最近ではMSGを使わない店舗も増えてきました。そもそもアジア料理以外のカフェやレストランのメニューの味付けはいたってシンプルで、味も薄味ですので、塩が足りないと思うときは自分で塩を足します。塩もヒマラヤンソルトや天然塩を置いている店も多いので助かります。以前近所のベジタリアンの人がMSGを使わない美味しいベジタリアンのチャイニーズレストランを教えてもらいました。その人はできるだけ身体にいいものを食べるようにしている人で、その時興味深いことを言っていたのですが、その人はMSGが入っているものを食べると決まって悪夢を見るそうです。私も時々怖い夢を見ることがあるので、もしかしたらそんな日はMSGは入ったものを食べていたのかもしれません。。MSG以外にも、防腐剤不使用、人工香料、人工着色料不使用といった表示もあります。トマトジュースやトマトケチャップ、バターなどには塩を入れていないものも売られています。大豆製品の多い日本でよく見かける“遺伝子組み換えではない”という記載の“Non-GMO”もよく見かけます。
そして、”BPA Free”。このBPAという言葉は日本の方には馴染みがないかもしれません。私も日本でこの記載をした商品をまだ見たことがないのですが、BPAとはビスフェノールAという化学物質でプラスチック製品に主に利用されています。この化学物質が人体に悪影響を及ぼすそうで、BPAを使用していないペットボトルや透明ラップや保存容器が多く販売されています。大手スーパーに行くとBPAを使用していない保存容器がほぼ大半を占めています。これらの保存容器は見た目もカラフルでかわいく、丈夫でしかもBPAフリーなので日本でもこう言ったものが販売されたらいいなと思います。オーストラリアのスーパーマーケットに行ったらぜひこれらの表示を探してみてください。
Gluten Free/ No MSG/ No MGOのコーンチップス(左)とグルテンフリーの小麦粉
BPA Freeのプラスチック容器:見づらいですが、小さく“BPA Free”と表示されています。