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  • 2020.04.17
  • オーストラリアの選挙
オーストラリアでは4年に一度、Local Government (市長、町長)を選ぶ選挙が行われます。私の住むクイーンズランド州の合計77の地区議員(町長)とゴールドコースト市長を決める選挙が今年も開催されました。実はオーストラリアの選挙投票率は世界でも上位で、欧米国内ではトップの投票率なのです。なぜかというとオーストラリアでは義務投票制を実施しており、18歳以上のすべてのオーストラリア国民は投票をする義務があります。投票しなかった場合は罰金が科せられ、金額は州によって異なりますが、クイーンズランド州では$133.45(日本円で約9300円)の罰金となります。高い罰金を払いたくないから皆投票に行くようになるので投票率も90%を超えるのです。今回も選挙前から立候補者達の写真のポスターが街のあちこちに掲げられていました。選挙当日も立候補者達は投票場所へ出向いて自らビラを配ったり、声掛けをしています。私も4年前に友人が立候補したのでそのお手伝いに投票会場でビラ配りをした経験を思い出しました。会場付近には他の立候補者のお手伝いをしている人もいるので、投票会場までの道のりと入口付近にはたくさんの応援者がビラを配ったり、「○○をお願いします!」のように声掛けを行っています。立候補者の応援団でにぎわっている会場はライバル同士なのでさぞかしピリピリとした雰囲気かと思いきや、ここもさすがオーストラリア。ビラ配りの合間に違う候補者の応援者とも気軽におしゃべりをしたり、自分たちができることをやるだけで、ライバルも別に気にならないといった雰囲気です。私がお手伝いした時もまさにそんな感じで、他の候補者の応援をしているおばちゃんが話しかけてくれたり、お菓子をくれたりと始終和やかな雰囲気でした。今回は事前投票の会場に行く機会があったので、投票までの流れを見てきました。この会場ではいくつかの地区の事前投票をまとめて行っており、地区はDivision1,2,3…と数字で管理されています。いくら当選してほしい人がいても自分の住んでいるDivisionから立候補していなければ投票できません。投票会場に入り、受付で事前に郵送で送られてきたカードを提出します。受付の人がカードについているバーコードを読み取り、投票用紙を渡されます。隣が見えないような仕切りのある机で投票用紙に記入。この並んでいる机、よく見ると段ボールでできていました。投票の仕方も変わっていて、当選してほしい人を一人選ぶのではなく、当選してほしい順に1番、次に2番、3番と順位をつけていくのです。もし8人の立候補者がいれば1番から8番まで番号を振っていくのです。すべてに番号を振っていないと無効になります。一人だけ選ぶのは簡単ですが、全員に順位をつけるとなると実際投票者が立候補者全員のことをどこまで知っていて番号を付けているかは疑問です。私はこの仕組みを知らなかった頃、候補者のポスターの名前の横にはいつも”VOTE 1” と書かれていて、なんでみんな1番なんだろう。。と疑問に思っていました。記入した投票用紙を会場の真ん中にあるボックスの中に入れ終了。今回私の行った会場は大きなショッピングセンターの裏にあり、たくさんの人が来る主要の会場のようで、その日は現ゴールドコースト市長が今回の選挙でも立候補しているので、自らを売り込むために足を運んでいました。事前投票の他に郵送での投票も受け付けているそうです。郵送での投票、事前投票場所、当日の投票会場などの情報はクイーンズランド州の運営するウェブサイトに細かく説明されています。投票率の高いオーストラリアでは立候補者も断然気合が入ることと思います。ただ、投票義務制のため18歳から投票をするとなるとどんな判断で投票しているのかも気になります。選挙のお手伝いのビラ配りをした時に若い男の子が「自分は緑色が好きだからこの人に投票するよ!」と言っていました。私が渡したビラは緑色でした。投票してくれるのはうれしいのですが、え?そんな理由で。。?とちょっと拍子抜けしてしまいました。投票義務制も賛否両論あるのではないでしょうか。



事前に郵送で送られてくるカード。このカードを投票の際持参します。


投票用紙の記入はこの机で。段ボールでできていますが、結構しっかりした作りです。


事前投票会場の入り口。立候補者とその応援団が入口付近に集まっています。

特派員

  • 菅沼 千栄子(旧姓 名倉)
  • 年齢丑(うし)
  • 性別女性
  • 職業会社員

2000年に渡豪。日系旅行会社勤務等を経て、2014年から現地建設会社に勤務。休日は、趣味の一つであるソイキャンドル作りやビーチウオークを楽しんでいます。当地のレアな生活情報をお伝えしたいと思います。

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