• 2020.08.12
  • ボーダー解除で大渋滞?
新型コロナウィルスの感染拡大防止措置の一つとして私の住むクイーンズランドでは州境を閉鎖し、仕事や輸送等で移動が必要な場合以外の他州からの入州を禁止しました。私の住んでいるクイーンズランド州では感染者数も減り、様々な規制が緩和され、7月10日には各州からの入州が条件付きで再開されました。ただ、残念なことにメルボルンがあるビクトリア州ではコロナのセカンドウェーブ(第2波)が来てしまい、感染者数が増え続けているため、ビクトリア州に過去14日以内に滞在歴のある人の入州は禁止されてしまいました。(ただしクイーンズランド州民がビクトリア州から戻るのは可能ですが、14日間の自己隔離が必要)州間を移動する必要がある人はボーダーパスを取得しなければならず、警察が州境でボーダーパスを取得しているか一台一台の車をチェックします。ボーダーパスはクイーンズランド州の政府のウェブサイトから取得ができ、取得後すぐにメールで印刷可能なパスが送られてきます。このボーダーパスをフロントグラスの助手席側下方向に見えるように張り付けている人もいますが、張り付ける義務もないので、メールに保管し、警察のチェックがある際に見せるようにしている人もいます。私の住んでいるゴールドコーストはクイーンズランド州とニューサウスウェールズ州の州境にあり、家から車で30分も走ると州境の街クーランガッタに行くことができます。以前まだ入州制限が出ていた際に、車でクーランガッタのカフェに行こうと場所は決めず、どこにしようか車でぐるぐると回っていたら、知らないうちにニューサウスウェールズ州内の道路に入っていました。そして戻ろうとしたら警察が検問している以外の道は全て塞がれており、そこを通過しないといけませんでした。その時ボーダーパスを取っていなかった私はてっきり罰金を払わなきゃいけないのだと思っていたのでかなり焦りましたが、「ボーダーパス持ってないの? じゃあ、こっちに来て」と車を道からそれた指定の場所に停めるよう指示され、わー、罰金いくらだろうとドキドキしていましたが、ボーダーパスは簡単に取れるから今からクイーンズランド州のウェブサイトに入って取ってとあれこれ指示をされてその場でパスを取得し問題なく通過できました。きっと私のようにボーダーパスを取得し忘れてた人や、この場所ではうっかり車で隣の州に入ってしまうことなど頻繁に起こることなので、州境の検問所はいつも渋滞になっているようでした。でもこの時は20分ほどで通過できました。このボーダーパスは7月10日以前はAというボーダーパスでしたが入州再開後はGというパスに変更になりました。クイーンズランドのボーダーが開くということで、今までのボーダーパスの取得なしに自由に行き来ができるようになると思っていたのですが、ビクトリア州の感染者集の増加の問題などで条件も色々と変更になり、再度新しいGというボーダーパスを取得しなければならなくなったのです。7月3日の時点で約31万人がボーダーパスGの取得申請をしていたそうで、さらに取得していない人を合わせたらかなりの数の車が州間を移動すると予想され、再開前から大渋滞が懸念されていました。予想通り、ボーダーが開くと大渋滞が起こりました。毎朝ニュースでは州境の渋滞状況が流れます。検問所は何か所にもあり、場所や時間帯などで混雑状況も様々なようですが、30分から2時間もの渋滞も起こっているそうです。この遅れはレストランのデリバリーサービスや配達業者などにも影響が出ています。もちろん州境に住んでいる住民も仕事で州間を移動するだけなのに大渋滞に巻き込まれてしまっています。州境が再開したものの、この大渋滞のため、必ずしも行かなければいけない状況でない場合は、他の日にしたりと、私自身ももうしばらくはレジャーでニューサウスウェールズ州に行くのも先延ばしにするつもりです。



こちらが以前のボーダーパスA。名前、住所、メールアドレスといつ発行したか、クイーンズランド州に入州した理由に、自分はクイーンズランド州の居住者に間違いありませんとの記載がされています。A4サイズでメールでPDFで送られてきます。

特派員

  • 菅沼 千栄子(旧姓 名倉)
  • 職業会社員

2000年に渡豪。日系旅行会社勤務等を経て、2014年から現地建設会社に勤務。休日は、趣味の一つであるソイキャンドル作りやビーチウオークを楽しんでいます。当地のレアな生活情報をお伝えしたいと思います。

菅沼 千栄子(旧姓 名倉)の記事一覧を見る

最新記事

おすすめ記事

リポーター

最新記事

おすすめ記事

PAGE TOP