クリスティアーノ・ロナウド空港|太田めぐみ|ナレッジワールドネットワーク|アクティビティ|ナレッジキャピタル

  • 2018.10.03
  • クリスティアーノ・ロナウド空港
今年はワールドカップの年でした。
日本代表、通称サムライジャパンは頼もしい活躍を見せ、日本国民を元気付けたと思います。ベルギー戦では、勝てたかもしれない試合が、最後残念な結果になり、本当に悔しい思いでしたが、サムライにふさわしい選手たちの強い精神を世界に見せつけた形になりました。何人もの外国人に日本への敬意のコメントをいただき、試合では負けたものの、なんだか誇り高い気持ちでした。

ポルトガルチームは、トーナメント戦に上がって直ぐに敗退しました。グループ戦では、クリスティアーノ・ロナウドがいくつもシュートを決め、ノリにノっていた感じでしたので、期待したのですが、チームとしての強さに欠けたのでしょうか? 試合中のパスは常にロナウドに。シュートもロナウド。相手のマークもロナウドに集中。まるでチームというよりは、クリスティアーノ・ロナウドと他10人と言った方がまともなグループでした。

実際サッカー界での彼の功績は、もうここで書くまでもないですが、素晴らしいのです。ヨーロッパの年間最優秀選手に送られるバロンドールを5度受賞しており、数々の栄誉を手にし、現在でも得点などで、記録を打ち立てています。
彼は間違いなく、世界で最も影響力のあるスポーツ選手、また最も知られているポルトガル人でしょう。

「CR7」という自身のファッションブランドを持っており、ホテルもあります。ミュージアムもあり、ポルトガルの観光スポットとなるほどです。
更に驚くのは、ロナウドの出身地、マデイラ島のフンシャルにある空港は、2017年から名称をクリスティアーノ・ロナウド・マデイラ国際空港に改称されました。

さて、このマデイラの空港ですが、ロナウドの名前がつく前から、結構知られていました。それは、世界で最も危険な空港の一つとされているからです。
片側は山、もう片方は海という地形に作られた、狭い滑走路に着陸するだけでもテクニックを要しますが、そこに強風が吹きつけるため、機体が左右に大きく揺れるのです。
着陸態勢に入り滑走路に近づき・・・無理でもう一度上空へ上がり、2度目の挑戦・・・3度目でやっと着陸といった体験をすることになります。
風の少ないときは問題はないのですが、天候が崩れている時は、強風が収まる瞬間を上空で何時間も迂回して待つことになったり、フライトがそのまま出発地まで戻って、再着陸を断念する場合もあります。 今年の初めも、予定していた20便が影響を受け、数便は3時間半にも渡って上空待機、1便は燃料補給、6便がキャンセルになったそうです。
2000年に海側に高さ70メートルの柱180本に支えられた滑走路の拡張工事が行われましたが、問題は改善される事はなかったのでしょう。ですが、代わりにこの工事は、優れた技術を用いた土木工事に与えられるOutstanding Structure Awardを獲得しました。アメリカの技術専門誌「ポピュラーメカニクス」でも、世界で最も奇妙な18の空港に選ばれているそうです。
注目されるという意味では、クリスティアーノ・ロナウドの名前がつくには、ふさわしい空港なのかもしれません。

特派員

  • 太田めぐみ
  • 年齢丑( うし )
  • 性別女性
  • 職業修復士、通訳、コーディネーター/Insitu(修復)、Kaminari-sama、ノバジカ、他

ポルトガル在住の保存修復士。主に、絵画(壁画)や金箔装飾を専門にし、ユネスコ世界遺産建築物や大統領邸の内部を手がける。シルバーコースト近くの村で、地域に根付いた田舎暮らしを満喫している。趣味は、土いじり。

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