オタワのカナダ国立戦争博物館に行こう|パトリック・ サッコ|ナレッジワールドネットワーク|アクティビティ|ナレッジキャピタル

  • 2018.07.26
  • オタワのカナダ国立戦争博物館に行こう
私がオタワに来た当初から、ぜひとも行くべきと誰もが推してきた場所があります。それは、カナダ国立戦争博物館です。
オタワのカナダ国立戦争博物館は、軍事の世界に特化したミュージアム。あらゆる角度からカナダ国軍にスポットを当てた充実の展示と解説に加え、戦死したカナダ人の記録も残っています。カナダを舞台に繰り広げられた戦争、20世紀の戦争、冷戦、戦没者の追悼と、展示の区分は四つ。またこの博物館は1880年の開設以来、トロント出身の著名な写真家、トビー・アスムーチャ監修による写真の展示も行っています。 広大な庭園に囲まれたモダンなビルの中という、とてもユニークなロケーション。私が気に入ったのは、戦闘地域に足を踏み入れたり、塹壕や家屋を見ながら戦時を疑似体験できる、「本物そっくり」の見本市のようなカモフラージュ(偽装)の展示コーナーです。
ふんだんな解説、ビデオ動画や図表も用意されたこのコーナー、インタラクティブエリアではヘルメットに迷彩服の姿で「プレイ」や写真撮影ができて、指令の出た軍事行動にも参加できるという徹底ぶり。大人の興味を引くだけでなく、子供にとっても魅力たっぷりの展示内容ですね。
博物館には、カナダと世界紛争の歴史に関する展示や、戦争の結末(と厄災)および戦争がもたらした影響について問いかけ、戦争を繰り返さないための努力とは何かを考えさせる内容の展示室もあります。 諜報活動、政治的陰謀、策略や共謀、拘禁、戦後経済への影響、死傷者、反戦活動に尽力する組織のこと…あらゆる考察の材料が、この展示室には揃っています。さらに、国連やアメリカ合衆国大統領などカナダ国内や国際機関の宛て名があらかじめ記載された博物館特製ポストカードを設置してあり、入館者の一人ひとりが、特定の戦争や戦争全般に関する自分の意見や、戦争回避のためにするべきことを書き込めるコーナーがあるのも凄いですね。同じ 川の対岸、カナダ国立戦争博物館の向かい側に建っているのはカナダ歴史博物館です。広々としたスペース、全体の構成の巧みさ、子供も大人も見やすい展示などの特徴は、そのままこの博物館にも当てはまります。ここでは、この地域の先住民たちの文化、施工技術、宗教、衣服などの豊富なサンプルを見ながら、様々な様式のトーテムや住居を見学できます。一つの村が丸ごと中にあったという、巨大な船もあります。広場や建物の中を見学しながら、建築や習慣や衣服など、時代ごとに異なる風習を追ってみるのも面白いですね。教会から楽器店、カフェ、印刷屋、洗濯屋の店舗まで並んでいる様子は圧巻です。
館内を移動する際、通路やアーチ、ショップの出口などを通り過ぎるといつの間にか展示の時代も移り変わっていて、その構成の巧妙さも見どころです。学ぶものが多く、興味深い展示が満載で、しかも快適に見学できる博物館です。館内には子供のための展示エリアもあるのですが、そちらも素晴らしいので要チェックです。世界各地の様式を集めた道路や家屋のセットでは、実際に中に入って、アクティビティーを体験することもできます。非常によくできた楽しい展示スタイルは、まさに大人と子供の共同遊び場と呼びたいところ。いくつもの箱を運ぶクレーン船、南米の市場、エジプトのピラミッド、パキスタンのバスなどなど、ここにいれば想像力が刺激されっぱなしで退屈する暇などありません。残念ながら、館内の写真撮影は不可となっています。

特派員

  • パトリック・ サッコ
  • 年齢酉年(とり)
  • 性別
  • 職業エリオット・コンサルティング社エンジニア

こんにちは! 私はパトリックと言います。スコットランドのエジンバラ在住で、土木技師をしています。趣味は詩を書くことです。9年ほど前にイタリアからスコットランドへ移住し、この土地に惚れ込んでいます。雨の多い気候を好まない人もいますが、その気候のおかげでここは緑豊かな風景に恵まれています。暇を見つけては、車でエジンバラ郊外へ湖や渓谷を見に出かけています。

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