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  • 2019.09.24
  • カナダの学校制度
カナダの公立学校制度では小中学校の授業料は無料です(つまり税金で賄われている)。ただ、私立学校も複数あるので、その点は(国民皆保険のみの)カナダの医療制度とは異なります。
この国の学校制度は完全な地方自治制で、連邦政府に教育省はありませんし、国レベルの制度もないため、各州や準州が独自に運営しています。
学校制度は国全体で似た傾向にありますが、細かな違いは見られます。
学校制度に携わる部門が1つしかない州もあれば、2つある州もあり、その場合は大抵、初等・中等教育と、高校のような中等教育以降の教育に専念する部門とに分かれています。
学校は一般的に9月上旬に始まり、6月末に終了、月曜日から金曜日まで通学します。
カナダの教育は就学前教育施設、いわゆる幼稚園に通うところからスタートしますが、これは地方自治体が管理する、小学校に入学する前年に提供される任意のサービスです(つまり5歳以下の子供が対象)。
でも、管轄地域によっては小学校入学前年に幼稚園の利用を義務づけていたり、利用期間を小学校入学の2年前からに延長していたりするケースもあります。
この年齢を過ぎると学校が始まります。学年は1年生~12年生まであって、通常、終了時には18歳に達するか12年生になっていますが、この期間は義務教育期間に相当します。
初等教育の学年制度は1年生~6年生または8年生で構成されています(州に準じる)。この教育期間中は語学、算数、理科、体育、美術をみっちり学ぶのが一般的で、 第二外国語を勉強する場合もあります(フランス語が多いですがスペイン語も急増中)。
続く中等教育期間は7年生または9年生~12年生を対象とし、義務教育期間の最後の年まで続きます。学習内容は大部分の必修科目と一部の選択科目で構成されていますが、学年が上がるにつれて選択科目を少しずつ増やし、目指す大学や仕事のキャリアに最もふさわしい科目を、より自由に学生が選べるようにしています。中等教育期間終了時、必修科目と選択科目の最低単位数を取得した者には卒業証書が授与されます。
私立学校の機能は管轄地域によってまちまちです。宗教的少数派が住んでいる地域では、憲法で保護されているカトリックやプロテスタントの宗教教育権を反映したセパレート・スクールが用意されています。一方、他の管轄地域では、一定の基準を満たす私立学校に一部資金援助を行っているケースもあり、状況は州によってさまざまです。
基本的にカナダの教師は皆、少なくとも大卒です。
学校は男女共学ですが、私立学校では男子と女子が分かれているところもあります。
州や準州はそれぞれ独自の「学校カリキュラム」によって、各学年で学ぶ科目を設定しています。
教科書は学校が生徒に貸し出しますが、それ以外の教材(ペン、鉛筆、ノートなど)は保護者がすべてそろえることになっています。
身体的、認知的、精神的、言語的、行動的に問題を抱え、特別な注意を必要とする生徒は特別補助を利用できます。
ところで、学校には成績表がつきものですよね? 担任と副担任は年に数回、保護者と面談し、生徒の学業成績と達成度を記録した成績表を手渡します。
授業には毎日出ることが義務づけられていて、健康上の理由や家庭の事情があるときは必ず学校に連絡することになっています。
多くの学校は専用バスを運行していますが、生徒が十分に分別の付く年齢に達し、学校が近くにある場合は徒歩で通うのが普通です。
学校に着ていく服は大抵、校則で定められていて、制服の着用を求める学校もあります。
カナダの学校ではスポーツやそれ以外の趣味、小規模なクラブ活動もとても盛んです。学校ごとにさまざまな活動を用意しており、生徒が学校に順応し、友達を作り、興味を広げるためにこれらの活動に参加することが強く推奨されています。
また、博物館や仕事の現場、近くの街など、教育に役立つ場所の見学も頻繁に行われています。
ただ残念なことは、子供の間にいじめが存在し、人種的偏見を理由とするものが少なくないことです。学校は保護者や生徒に対し、適切な管轄機関に相談することを勧めています。

特派員

  • パトリック・ サッコ
  • 年齢酉年(とり)
  • 性別
  • 職業エリオット・コンサルティング社エンジニア

こんにちは! 私はパトリックと言います。スコットランドのエジンバラ在住で、土木技師をしています。趣味は詩を書くことです。9年ほど前にイタリアからスコットランドへ移住し、この土地に惚れ込んでいます。雨の多い気候を好まない人もいますが、その気候のおかげでここは緑豊かな風景に恵まれています。暇を見つけては、車でエジンバラ郊外へ湖や渓谷を見に出かけています。

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