• 2019.10.08
  • 紅葉とインディアンサマー
オータムともフォールとも呼ばれる、秋がやって来ました。
私たちが住む美しいカナダではリンゴを収穫したり、散歩したり…そしてもちろん、紅葉を楽しむいい季節です! 色鮮やかな一際美しい秋の木々が好きで、赤やオレンジ、金色や茶色の葉っぱがどこまでも広がる風景にいつも心惹かれる人は、カナダ東部に来ればとてつもなく美しい眺めを9月の終わりから楽しむことができます。森の木々の装いがすっかり変わるこの時期、カナダ人は大都市の背景を彩る素晴らしい自然を真っ先に満喫することができます。

バーモント州やマサチューセッツ州といったアメリカの東海岸でも、紅葉の季節は観光ビジネスが盛んですが、正直なところ、木はカナダの方が多いので紅葉の規模もすごいんです!!
紅葉は日照時間の低下に伴い昼間の光が減ることによって、秋の木々が緑から黄色やオレンジ、赤、茶色へと葉の色を変化させる自然発生的な現象です。この自然現象が繰り広げる見事なショーに惹かれて、カナダには世界中から観光客、紅葉ファン、ただの通りすがりの人、プロの写真家など、さまざまな人が押し寄せます。
カナダの秋は、のんびりとした日帰り旅行やアウトドアレジャーを計画するのにうってつけの季節です。インディアンサマーのおかげで暖かい日にも恵まれます。インディアンサマーとは夜に初霜が降りた後の澄み切った素晴らしい晴天のことで、長くて寒い、雪だらけのカナダの冬がやって来る前の一時期、9月の終わり頃から(運がよければ)11月の半ばにかけての穏やかな秋の陽気を指します。
なぜインディアンサマーと呼ぶのかというと、白人の入植者が土地や文化を侵略する以前は、この穏やかな陽気を利用してネイティブアメリカンが住居にしているテントをたたみ、ゆっくりと南へ移動していたからです。
現在の多くの観光客と同じように彼らも秋の景色を楽しんでいましたが、「インディアン」はグレート・スピリット(大いなる魂)に感謝し、自分たちが住んだり、移動したりする大地に敬意をはらっていました。そして、生命の自然のサイクルを守るのに必要なことだけを行い、享受するあらゆるものに祈りを捧げていました。

インディアンサマーをみんなで楽しめる、カナダ人お気に入りのアクティビティのひとつは、週末に街からちょっと離れた農園でリンゴ狩りをすることです。大勢の善良な外国人居住者同様、私と友人もリンゴ狩りのチャンスを逃したことはなく、たいてい最寄りの農園か、数ある専用ウェブサイトの中で最も魅力を感じた農園を選んで、この人気のある、いかにも「カナダ人らしいアクティビティ」を体験しています。
農園に着いたら、リンゴ狩り用のバッグをひとつまたは複数購入し、品質について簡単な説明を受け、続いてリンゴのもぎ方を教えてもらいます。多くの農園にはリンゴ狩りの後に食べたりくつろいだりできるピクニックエリアがあり、場合によっては、いろんな種類のアップルサイダーの試飲や、農園で作られたアップルパイの試食も可能です。
子供たちも動物の小屋をのぞいたり自由に走り回ったりできるので、誰もが楽しめる一日になります。
色とりどりの紅葉を満喫できる最も有名な地域のひとつは、ローランティッド地域、あるいはその地域にあるモン・トランブランという街です。
宿泊施設には、快適なホテルから、多少のぜいたくより真に自然と触れ合うことを望む人向けの鄙びたベッド・アンド・ブレックファーストまで、幅広い選択肢があります。
この他にも、林を散策したり、色とりどりの自然に囲まれて夕暮れにカヤックに乗ったりと、秋の紅葉シーズンには面白いアクティビティがそろっていますよ。

特派員

  • パトリック・ サッコ
  • 職業エリオット・コンサルティング社エンジニア

こんにちは! 私はパトリックと言います。スコットランドのエジンバラ在住で、土木技師をしています。趣味は詩を書くことです。9年ほど前にイタリアからスコットランドへ移住し、この土地に惚れ込んでいます。雨の多い気候を好まない人もいますが、その気候のおかげでここは緑豊かな風景に恵まれています。暇を見つけては、車でエジンバラ郊外へ湖や渓谷を見に出かけています。

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