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  • 2020.08.04
  • カナダのイタリア人コミュニティ
戦後、イタリア系移民の波がカナダに押し寄せ、数字的にはその数十年前に見られたアメリカや南米への移住ほど大きなものではありませんでしたが、カナダ全土に多くのイタリアン人コミュニティや「リトルイタリー」が形成されるきっかけとなりました。
大規模な移住が見られるのは20世紀に入ってからのことですが、大航海時代初期の16世紀から19世紀初めにかけての植民地時代には、既にカナダで最初のイタリア系移民が存在し、盛んに活動していました。
トロントやモントリオールのようなカナダのいくつかの都市で工業化が進むと、より安定した仕事に就けるようになり、野良仕事のように季節ごとの気候の変動に合わせる必要ももはやなくなったため、移民の人々は都市に集まり定住するようになりました。
イタリア系移民は建設産業の主な労働力であり続ける一方、製造業や地元の小規模な工芸品製造、果物・野菜の小売業、さらに未成年者も多くふくまれていたので咎められるべきですが、路上でのアコーディオン演奏などでも職を得るようになりました。
モントリオールの街には現在、国内最大のリトルイタリーがあるトロントに次いで大きいイタリア人コミュニティがあり、カナダがフランス語圏であることから「プチイタリー」と呼ばれています。
20世紀になると、イタリア系移民は緩やかながらも増加し続け、ユダヤ系移民に次いで2番目に多い移民民族となりました。カナダで最初のイタリア人コミュニティであるプチイタリーの最大の特色は、民族機関を組織化し、強い宗教心と母国の守護聖人の祝日に対する愛着を特徴とするコミュニティライフを重視していたことで、コミュニティ形成後も数十年の間変わることはありませんでした。
現在、モントリオールで暮らす第三世代には、プチイタリーに住んだことのない人たちがたくさんいますが、ここを訪れては自分たちのルーツやコミュニティの文化遺産を知ったり、夕方に友達と会ったり、ワールドカップ期間中は特に、みんなでサッカーの試合を見たりしています。
イタリア人コミュニティは外国に住むイタリア人とよく連携して、ソーシャルメディアとイベントの2つのチャネルを通して新たなイタリア文化を広めようとしています。
イタリア人の新人アーティストにスペースを提供している複数のフェイスブックページでは、新進気鋭のアーティストも頻繁に登場し、イタリアでそのとき流行っている新たなトレンドを伝えようとしています。トレンド紹介に常に役立つ複数のイベントも主催していて、例えば、ローマの作品を展示するイタリア系カナダ人の写真家には展示スペースを提供し、ピザやプロセッコ(北イタリアで生産されるスパークリングワイン)、コーヒーも提供されています。
今年は新型コロナウイルス感染症の影響でこのイベントも制限されましたが、イタリアンウィークではこれまでモントリオールの夏を彩ってきたリトルイタリーのイベントに今年も皆さんをお迎えする準備は万端です。モントリオールのイタリア文化会館とのコラボレーションによって、今年は市内の他の地域でもイタリア国旗の色を祝う三色イベントが開催されました。
ものすごい数のアクティビティが用意されていて、一般の人が豪華で魅力的なイタリア文化を体験できるようになっています。野外オペラ、星空の下でのファッションショー、クラッシック音楽やポピュラー音楽のコンサート、イタリア車の展示、オールド・ポートでのクッキングレッスンとワインのテイスティング、ティラミスコンテストもあります。また、街の主要な三色団体(工芸品、旅行、グルメ)の売店にも忘れずに立ち寄って賞品でイタリア旅行が当たる抽選に参加しましょう。リトルイタリーのガイド付きツアーや、イタリア映画とイタリアに関するドキュメンタリーの上映も行われます。


特派員

  • パトリック・ サッコ
  • 年齢酉年(とり)
  • 性別
  • 職業エリオット・コンサルティング社エンジニア

こんにちは! 私はパトリックと言います。スコットランドのエジンバラ在住で、土木技師をしています。趣味は詩を書くことです。9年ほど前にイタリアからスコットランドへ移住し、この土地に惚れ込んでいます。雨の多い気候を好まない人もいますが、その気候のおかげでここは緑豊かな風景に恵まれています。暇を見つけては、車でエジンバラ郊外へ湖や渓谷を見に出かけています。

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