テキサス・ルネサンス・フェスティバル(Texas Renaissance Festival)もそのひとつ。典型的な中世ヨーロッパをテーマとしたお祭りで、50年ほど前から毎年10月と11月の週末に開催されています。会場では週ごとに変わる、ユニークな再現劇が行われています。
会場に足を踏み入れた途端、現代から16世紀のヨーロッパの村へと景色が一変します。青々とした植物に彩られた古風な建物や商店を背景に、みごとな衣装を身にまとった貴婦人や騎士、芸術家や道化師たちが通りにあふれ、街の雰囲気を一層盛り上げます。
フェスティバルが開催される週末には、その週のテーマにちなんだ仮装パフォーマンスが行われ、今年はエルフや魔法使い、妖精たちが登場しています。
単に観客として会場を訪れるだけでなく、週ごとに異なるテーマに沿った、見ているだけでも楽しいコンテストや競技に実際に参加することも可能です。例えば、仮装コンテストに参加して「最も野蛮な仮装賞」を狙ってみたり、バッカス祭(訳註:ギリシア神話に出てくる酒の神を讃える祭り)がテーマの週末に行われる、手を使わずにどれだけたくさん食べられるかを競う大食い競技に挑んだり、はたまたダンスコンテストに参加したりできるのです。
各イベントの合間には、障害の多い恋愛やワクワクするような騎士同士の決闘などを描いた舞台が目白押しです。また、数あるテーマショップを散策してオリジナリティあふれるお土産物を探したりするのも楽しいですよ。
運が良ければ、王と王妃や騎士と貴婦人の衣装に身を包んだ花婿と花嫁の結婚式に遭遇できるかもしれません。そして、1日の締めくくりには花火が打ち上げられます。
子どもたちへの気配りも忘れてはいません。あっと驚くような競技やゲーム、ショーやアクティビティなどが用意されています。
というわけで、ここはテキサスで一風変わった体験をしてみたいという人にはぴったりの場所です。会場はヒューストンから車で1時間ほどの場所にあり、11月最後の週末まで開催されています。
トッド・ミッションで開催されているテキサス・ルネサンス・フェスティバルに行けば、16世紀へとタイムスリップすること間違いなしです。アメリカ最大の中世ヨーロッパをテーマとした祭りと言われるこのイベントは、厳密に言えばオクトーバーフェストではありませんが、最初の週末は「オクトーバーフェスト」がテーマです。このフェスティバルは10月と11月の毎週末に開催されています。
1974年に始まったこのイベントには、現在では毎年50万人以上の人が訪れます。
もうひとつ、ステート・フェア・オブ・テキサス(State Fair of Texas)もご紹介しておきましょう。このフェアに行かずして「テキサス人」を名乗ることはできません。100年以上の歴史を持ち、毎年9月後半から10月後半にかけて開かれるこのテキサス最大の祭典では、音楽ライブやカーニバルパフォーマンス、アートの展覧会などが約1か月に亘りダラスで開催されます。このお祭りが最も盛り上がりを見せるのは、なんと言っても毎年恒例のテキサス大学オースティン校とオクラホマ大学が対戦するカレッジフットボールの試合です。
会場に入ると、フェアのマスコット「ビッグ・テックス(Big Tex)」が出迎えてくれます。最も背が高いカウボーイとして知られていて、身長はなんと55フィート(約16.8m)もあります。
アメリカで唯一、あらゆるジャンルのショーを網羅するこのフェアでは、今でも農業が重要な役割を担っており、ふれあい動物園や家畜イベントのツアーなども開催されています。