• 2024.10.07
  • 文字通り「外で」楽しむ食事-フードトラック
単なる手軽な軽食に留まらない料理を提供するフードトラック(food truck)のおかげで、街の通りがごちそうを楽しめる屋外グルメスポットへと変貌を遂げました。美味しい料理やユニークなフュージョン料理を提供するフードトラックは、まさに「車輪の付いたレストラン」です。
今や世界中で人気のフードトラックは、創造力に富んだシェフたちと大胆な起業家たちによる革命から生まれました。今日のフードトラックは料理のクオリティ、創造性、地域性を組み合わせたムーブメントを体現する存在で、食の楽しみ方に大きな変化をもたらしました。

オースティンを含むアメリカの多くの地域で、フードトラックは夜の食事風景の一部となっています。そのため、アメリカでフードトラックビジネスを始めることはとても良いアイデアだと言えるでしょう。
私にはフードトラックを所有する友人が2人いて、ひとりはオースティンの郊外でイタリアン・ジェラートを、もうひとりはダウンタウン地区でサンドウィッチを販売しています。
このビジネスの魅力は、なんといっても大きなイベントに参加したり、たくさんの人と出会ったりできること。
フードトラックを所有すれば様々な場所を訪れることができますし、少ない投資で大きな利益を得られる可能性だってあります。ですが、現実的に物事を捉え、問題点を洗い出してリスク軽減戦略を立て、細心の注意を払ってあらゆる側面を検証する必要があります。
そして、決まった場所に留まらずに常に移動する生活スタイルを厭わないかも重要なポイントです。移動を伴う仕事と生活でもやってみたい!と思えたなら、ここからはビジネスプランを練り、必要コストや売上げ予測を計算しましょう。
購入であれレンタルであれ、車両費は最も大きな出費のひとつです。キッチンカーには食品の調理や関連法令に対応した特定のスペックが必要になりますし、メンテナンス費や原材料費、税金のほか、手伝ってくれる人を雇う場合は人件費も考慮する必要があります。
売上げは、営業する場所を含めた様々な要因で決まります。場所に関しては、まず現地に出向いて潜在的な顧客について調査することが欠かせません。また、基本的に顧客は美味しくて他とは違うものをできるだけ安く食べたい、と考えているので、適切な価格で高品質の商品を提供できるかどうかも重要です。
加えて、注目を集めるイベントでの出店だからといって販売価格を吊り上げることは許されないので、どのイベントやエリアでも使える、適正価格を設定せねばなりません。そして、SNSの存在もお忘れなく! フードトラックやメニューを宣伝することができますが、同時に顧客のコメントやレビューもアップされるので、ちょっとしたミスが命取りになりかねません。
とりわけオースティン市内では常にライバル店との競争が激しいので、品質と戦略的な出店場所を最優先して選択することが重要です。人の流れが多い場所で営業すれば収益は何倍にもなりますが、人々を自分の店に惹きつけて「食べてみたい」と思わせる必要があります。試食を用意したり、調理過程が見えるようにしたりするのが効果的です。
営業場所を頻繁に移動するか、それとも特定の決まった場所でのみ営業するかは出店者次第です。もちろん両者の間には大きな違いがあり、リピート客を増やすには同じ場所で営業する方が有利です。そのほか、場所代がかかることも頭に入れておきましょう。
あちこち移動して営業したいなら、マーケットやフェアなど人が集まるイベントに参加しながらアメリカ中をフードトラックで旅することも可能です。そうした催しはテキサス中でたくさん開催されています。
特定の場所で営業する場合は、地方自治体の条例で定められた規則に則り、自治体が発行する許可証を取得する必要があります。
オースティンである程度決まった場所でフードトラックを始めるには、所轄の事務所に営業する場所と曜日、時間を申請する必要があります。この場合、いくらかの手間がかかりますが、営業を開始する際にはその地域の所轄行政機関に営業を希望する場所を確認してもらう必要があります。通常、この手続きは簡単なもので、時間もさほどかかりません。
現在、フードトラックがトレンドとなっているようですが、みんな屋外で気軽に食べられるスタイルを気に入っているので、この流行が廃れることはなさそうです。コンセプトはショッピング・モールにあるフードコートとよく似ていますが、屋外で食べられて音楽や照明、何かの催しが用意されていことも多いフードトラックの方が、より楽しい時間を過ごせること間違いなしです。

特派員

  • パトリック・ サッコ
  • 年齢酉年(とり)
  • 性別
  • 職業エリオット・コンサルティング社エンジニア

こんにちは! 私はパトリックと言います。イタリアからスコットランドへ移住し、2022年4月にアメリカのテキサス州オースティンに引っ越してきました。
仕事は土木技師、趣味は詩を書くことです。時間のあるときはドライブをして新しい場所を発見するのが好きです。
アウトドアが大好きで、キャンプやハイキングにもよく行きます。
この新たな土地でたくさんの友達をつくって、みなさんにもこの街のことを知ってもらえればと思います。

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