• 2025.02.19
  • コーンホールを知っていますか?
14世紀、ドイツのバイエルン北部では、5月になると農民たちが集まり、良い気候の季節の訪れを祝っていました。言い伝えによると、ある朝、家具職人がとうもろこし畑を横切って歩いていると、少年たちが地面に掘った穴めがけて1kgほどの重さの石を投げて遊んでいるのを見かけました。子どもたち、特に穴の近くにいる者に石がぶつかる危険性を懸念した家具職人は、このゲームをより安全に楽しむ方法に思いを巡らせました。周囲を見渡すと、豊かに育ったとうもろこしが目に入りました。石を投げるよりもずっと安全だと考えた職人は、とうもろこしの粒を袋に詰め、1ポンド(約450g)ほどの重さの袋を作りました。そして、地面の穴の代わりに直径6インチ(約15cm)の穴を開けた箱を用意し、それに向かって袋を投げることを提案しました。
このゲームは一時的に人気を博しましたが、その後徐々に廃れていきました。「コーンホール」と名付けられたこのゲームは、初期のドイツ移民によってアメリカに持ち込まれ、新天地で再び日の目を見ます。とうもろこしはアメリカでも容易に手に入ったため、このゲームはすぐに人気を集めました。
現在、アメリカではコーンホールは非常に人気があり、広く認知されているゲームとなっており、テキサスでもお祭りやイベントには欠かせない存在です。

コーンホールのルール
コーンホールは1枚または2枚のボードを使ってプレーします。
このボードの上部中央部分には、直径6インチの穴が開いています。
2枚のボードを向かい合わせにして地面に設置します。ボード間の距離はプレイヤーの年齢や能力に応じて調整されます。
そして、ビーンバッグと呼ばれる、とうもろこしの粒を詰めた2色の袋を8個(各色4個)用意します。公式ルールでは、ビーンバッグの重さは1ポンドと定められていますが、子ども用のバッグは軽量化されています。
プレイヤーはボードの横、またはシュートラインから、正面のボードの穴に向かってビーンバッグを投げます。
バッグが穴に入ると3ポイント、穴に入らなくてもボードの上に乗れば1ポイントが加点されます。ボードを美しく見せるため、ボード上には様々なデザインが描かれています。
2枚のボードを使うゲームでは、2人または4人が2チームに分かれて対戦します。4人でプレーする場合は、各チーム1人ずつがボードの両側に立ち、一方のサイドからスタートして各人4つのバッグを投げ合います。まず、片方のボードの横に立つ2名が反対側のボードに向かって4個ずつ、合計8個のビーンバッグを交互に投げ、次に反対側の2名が同様にバッグを投げます。
1枚のボードを使うゲームでは、全員が決められたスローラインからバッグを投げます。プレイヤーは1人2袋ずつ、片方のチームは1投目と3投目、もう一方は2投目と4投目というようにチームが交互になるようにして投げます。チーム内の投げる順番はゲームが終わるまで変えることはできません。
各ラウンドとも、より多くのポイントを獲得したチームのみが得点を得ることができ、次のラウンドはそのチームから投げ始めます。同点の場合、すなわちどちらのチームにも得点が加算されない場合は、前のラウンドで後攻だったチームから投げ始めます。
各ラウンドの点数は、全員がバッグを投げ終わった時点の状態で決まります。ラウンド中にボードの外に押し出されたり、ホールに入ったりしたバッグは得点にカウントされません 。対戦相手やチームメイトにより押し出されて地面に落ちてしまったバッグは、元の場所には戻されません。全員が投げ終わった後、ボードの上に残っているバッグの数をカウントしてポイントを計算します。
より多くのポイントを獲得したチームのみが得点を得ることができ、両チームのポイント差がそのチームのスコアに加算されます(例:Aチームが5ポイント、Bチームが2ポイントの場合、Aチームが3点を獲得)。先に21点に到達したプレイヤー(チーム)が勝者となります。また、短縮バージョンとして、片方のチームが11点に到達した時に相手チームが無得点の場合には、「完封勝利」で試合終了とすることもあります。

特派員

  • パトリック・ サッコ
  • 年齢酉年(とり)
  • 性別
  • 職業エリオット・コンサルティング社エンジニア

こんにちは! 私はパトリックと言います。イタリアからスコットランドへ移住し、2022年4月にアメリカのテキサス州オースティンに引っ越してきました。
仕事は土木技師、趣味は詩を書くことです。時間のあるときはドライブをして新しい場所を発見するのが好きです。
アウトドアが大好きで、キャンプやハイキングにもよく行きます。
この新たな土地でたくさんの友達をつくって、みなさんにもこの街のことを知ってもらえればと思います。

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