ドイツでは3月の最終日曜日の午前1時に一斉にサマータイムに変わります。そこからは、それまで夕方5〜6時頃の夕暮れが、どんどん日照時間が長くなり、一気に夜8時頃まで明るくなります。
太陽が優しく微笑みかけ、草花が一斉に咲き始めると、陽気な春の訪れを感じ心が晴れ晴れしてきます。
デュッセルドルフから車で1時間(約70km)ほど離れたドルトムントにある「ボタニックガーデン ロムベルグパーク(Rombergpark)」で、2016年4月10日「第一回桜祭り(Kirschblütenfest)」が開催されました。昨年200本の桜を植樹したこのガーデンには全部で280本の桜の木があり、今後NRW(ノルトライン=ヴェストファーレン州)で有数の桜の名所となることでしょう。
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桜は一気に美しい花を咲かせ、一週間で美しい花びらのまま散ってしまいます。
その潔さは昔の侍の生き様を想像させ、菊と並んで、桜は日本の国花と言われるほど愛されています。「桜の国」日本よりこの桜祭りに華を添えるため、私たちは独日文化交流の機会をいただきました。当日は、デュッセルドルフより太鼓キッズ、いけばな、着物ショーが招かれ、他にも書道、折り紙を紹介と、日本の文化づくしでした。
メインの桜通り
残念ながらまだ開花していませんでしたが、左右両側にある桜が満開になったら日本のようにお花見を楽しめそうです。
太鼓キッズ
デュッセルドルフの子ども達を中心に構成されている太鼓キッズが見せた太鼓演奏は公園中に響き渡り、迫力いっぱいでした。
着物ショー
カフェの目の前に20mほどの人工芝生が敷かれ、14時半からお客さんと至近距離での着物ショーが行われました。小紋、子ども着物、訪問着、黒留袖、袴、振袖と様々なTPOに合わせた着物のスタイルをご紹介しました。約4メートルの長い帯の説明をしながら、沢山の変わり結びをお見せすることで、日本の美しい着物に益々魅了されていたようです。
遊歩道には売店もあり、暖かい日差しの中、散歩をしながら桜祭りを楽しむ大勢の現地の方々で賑わいました。
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改めて、異国の地で「日本人」として重宝していただけることを認識し、独日の交流を深めながら、心の豊かさと平和を広める文化活動をしていきたいと思いました。