• 2015.07.17
  • 日本の大学によるタイへの進出ラッシュ
今、夏真っ盛りのバンコクです。例年に比べて雨が少ないようで体感温度34度前後が続いています。昨日は満月。チャオプラヤ河畔のレストランで海鮮料理を食べました。

①チョフ_ラヤ側に影を落とす満月

  • 写真1:
  • チャオプラヤ川に影を
    落とす満月

②海鮮料理をたへ_て暑さを吹き飛は_せ

  • 写真2:
  • 海鮮料理を食べて暑さを吹き飛ばせ

ちょっと豪華な気分でしたが、こんなこともしないと、現地の暑さは凌げません。

さて、本題のお話です。安倍内閣による「経済の活性化」の合言葉の下、文部科学省も様々なプログラムを実施して、学生のグローバル化に取り組んでいます。その一つが、東南アジア各国への短期研修やインターンシップです。同プログラムを利用するなど、夏休み中、タイへも日本からたくさんの大学生がやって来ることになっています。

このような活動をサポートするため、多くの日本の大学はバンコクに事務所を構えています。6月末現在、バンコクに何らかの形で事務所を設置している日本の大学は37校に上り、さらに2校が事務所の開設を計画中です。そのうち、国立大学は19校、私立大学は16校、公立2校、それに高専機構です。

③京都大学ASEAN研究拠点(玄関)

  • 写真3:
  • 京都大学 ASEAN研究拠点(玄関)

④京都大学ASEAN研究拠点(会議室)

  • 写真4:
  • 京都大学 ASEAN研究拠点(会議室)

多くはタイの大学内に事務所スペースを借りていますが、街中に自前のオフィスを持っている大学もあります。事務所の目的は主に留学生の受け入れや日本人学生の派遣業務ですが、研究の推進を図ることを目的とする事務所もあります。最近では電気通信大学(UEC)が、モンクット王工科大学トンブリが所有するナレッジエクスチェンジビルにオフィスを開設しました。

⑤UECの開所式典て_挨拶するクリスナホ_ーン文部副大臣

  • 写真5:
  • UECの開所式典で挨拶する
    クリスナボーン文部副大臣

⑥UEC事務所て_記念署名する日本大使館の寺島一等書記官

  • 写真6:
  • UEC事務所で記念署名する日本大使館の寺島一等書記官

⑦タイの大学か_作ったナレッシ_エクスチェンシ_ヒ_ル(中央右に朱色のタ_インか_あるヒ_ル)左側は高架鉄道

  • 写真7:
  • タイの大学が作ったナレッジエクスチェンジビル
    (中央右に朱色のラインがあるビル)左側は高架鉄道

今年1月、これらの進出大学間の活動紹介や共通課題の情報共有を目的に、在タイ日本大学の連絡会(Japanese University Network in Thailand “以後、JUNThai” )が発足しました。在タイ日本大使館、日本学術振興会バンコク研究連絡センター、JICAのアセアン工学系高等教育ネットワークプロジェクト事務局もオブザーバーとして参加しています。“JUNThai”という名称は、米国サンフランシスコ周辺に進出している日本大学連絡会の名称、Japanese University Network in the Bay Area “JUNBA”からいただきました。現在、3ヶ月ごとにタイの文部省関係者などを招く勉強会などを企画しています。

タイの大学に興味のある方は、日本学術振興会バンコク研究連絡センターのホームページ(http://jsps-th.org/japanese_univ/)で大学名をご覧いただけます。“JUNThai”のメンバー大学とコンタクトをお取りになることもお奨めします。

特派員

  • 関 達治
  • 職業大学人

大阪大学を定年後、同大学バンコク教育研究センター(現ASEANセンター)長として7年間勤務。2014年5月よりタイ国立モンクット王工科大学トンブリに勤め、“おじいさん先生”と呼ばれています。タイについてお知りになりたいトピックスがあればご遠慮なくご連絡ください。

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