ちょっと豪華な気分でしたが、こんなこともしないと、現地の暑さは凌げません。さて、本題のお話です。安倍内閣による「経済の活性化」の合言葉の下、文部科学省も様々なプログラムを実施して、学生のグローバル化に取り組んでいます。その一つが、東南アジア各国への短期研修やインターンシップです。同プログラムを利用するなど、夏休み中、タイへも日本からたくさんの大学生がやって来ることになっています。このような活動をサポートするため、多くの日本の大学はバンコクに事務所を構えています。6月末現在、バンコクに何らかの形で事務所を設置している日本の大学は37校に上り、さらに2校が事務所の開設を計画中です。そのうち、国立大学は19校、私立大学は16校、公立2校、それに高専機構です。
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- 京都大学 ASEAN研究拠点(玄関)
多くはタイの大学内に事務所スペースを借りていますが、街中に自前のオフィスを持っている大学もあります。事務所の目的は主に留学生の受け入れや日本人学生の派遣業務ですが、研究の推進を図ることを目的とする事務所もあります。最近では電気通信大学(UEC)が、モンクット王工科大学トンブリが所有するナレッジエクスチェンジビルにオフィスを開設しました。
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- UEC事務所で記念署名する日本大使館の寺島一等書記官
今年1月、これらの進出大学間の活動紹介や共通課題の情報共有を目的に、在タイ日本大学の連絡会(Japanese University Network in Thailand “以後、JUNThai” )が発足しました。在タイ日本大使館、日本学術振興会バンコク研究連絡センター、JICAのアセアン工学系高等教育ネットワークプロジェクト事務局もオブザーバーとして参加しています。“JUNThai”という名称は、米国サンフランシスコ周辺に進出している日本大学連絡会の名称、Japanese University Network in the Bay Area “JUNBA”からいただきました。現在、3ヶ月ごとにタイの文部省関係者などを招く勉強会などを企画しています。タイの大学に興味のある方は、日本学術振興会バンコク研究連絡センターのホームページ(http://jsps-th.org/japanese_univ/)で大学名をご覧いただけます。“JUNThai”のメンバー大学とコンタクトをお取りになることもお奨めします。