私の職場“フリオ・セサル・テジョ”パラカスミュージアムは、インカ以前の紀元前700年から紀元後200年の間にイカ州ピスコ郡パラカスで発展した「パラカス文化」についてしっかり学べる場所です。パラカスでの発掘品を一般公開したことが始まりで、陶磁器、織物、ミイラ等、ナスカとパラカス湾での出土品を展示しています。2016年に、世界的に有名な建築家のサンドラ・バークレーとジャン・ピエール・クルースが設計した建物でリニューアルオープンしました!おしゃれな建物です。ミュージアムには常設展示室と企画展示室があります。2025年7月〜9月の期間に、企画展示室で「山本粧子展」を開催しますので、もしパラカスへ行ってみようかな?と検討中の方は是非その時期にお越しください!
ミュージアムの名前にある“フリオ・セサル・テジョ”とは、1925年にパラカス文化を発見した考古学者の名前です。フリオ氏は、ペルー国内のありとあらゆるミュージアムに彼のモニュメントが設置されていたり、彼の誕生日が考古学者をお祝いする日(Día del arqueólogo peruano)になっていたりと、とにかくペルー考古学界隈では超重要人物というわけです!!
余談ですが、ペルーではミュージアムの名前に人の名前がついている場合があります。例えば、“アドルフォ・ベルムデス・ヘンキンス”イカ地方ミュージアムなど。しかし、長い名前ですよね〜。
さらに話をそらしますと、私のまわりのペルー人のフルネームは、基本2つの名字と2つの名前で構成されています。例えば、ヘスス(名前①)・ソレダット(名前②)・モスタセロ(父方の名字)・エスピノーサ(母方の名字)のように。同僚のフルネームを覚えるのが実はかなり大変です。名前①は全く使わない人もいたり、名前①は学校や職場用、名前②は家族だけしか使わない場合があったりと、名前の使い方は人それぞれです。さらに、ポピュラーな名前には決まった愛称がありそれも覚えなきゃいけません。(別に覚えなくても生きてはいけます)例えば、このような感じです。
名前:ホルへ 愛称:ココ
名前:ホセ 愛称:ぺぺ
名前:メルセデス 愛称:メチェ
名前:フランシスコ 愛称:パンチョ
名前:エドゥアルド 愛称:ラロ
名前:アントニア 愛称:トニャ
名前:ロサリオ 愛称:チャロ
名前:アルベルト 愛称:ベト
なぜ、ホルへの愛称がココなのか?理由が分かればもっと覚えやすいのかもしれませんが、音の関連性がない場合も多く、覚えづらいなと思いながら覚えています。
今回は職場のミュージアム紹介と言いながら、私がペルー人の名前を覚えるのに苦しんでいるようだというような記事になってしまいましたが、次回も引き続きミュージアムについて書いていきたいと思います!
それではこのあたりでアディオ〜ス!南米ペルーパラカスより山本粧子でした。