• 2016.03.15
  • 冬の楽しみ
今年の冬は例年に比べ暖かいものの、連日小雪がちらついているビリニュスです。
リトアニアは北緯55度付近に位置するため、冬の寒い時にはマイナス30度にもなります。
冬の間は太陽の光をほとんど見ることがなく、どんよりとした天気が続きます。
そんな冬のリトアニアですが、冬ならではの楽しみも多々ありますので、今回は一部を紹介したいと思います。

まず、冬の楽しみの一番は、なんといってもサウナです。
勿論、春でも夏でも1年中サウナには入るのですが、冬のサウナは格別に気持ちが良いです。
週末になると、家族や友人、近所の人などの仲間が食べ物、飲み物を持ち寄りサウナ小屋へ集まってきます。

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リトアニアのサウナは湿式サウナで、薪を焚き熱した石に水をかけて室内を80~100度にします。
その時、石にかける水の中にビールを少し入れると、何とも言えない良い香りがします。

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次にVanta(ヴァンタ)と呼ばれる白樺の葉をまとめたもので、身体中を叩きマッサージします。香りも良いですし、血行が促進されるので、非常にリラックスした気分になります。

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Vanta、夏の間に白樺の枝をまとめて作っておき、地下室などで保存しておきます。
じっくりとサウナで暖まったら外に飛び出し、雪の中に入ったり、凍った湖の中へ飛び込んだりしてほてった身体を冷まします。

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これぞ冬の醍醐味!とても寒そうに見えますが、サウナでしっかりあたたまっているので、全然寒くありません。それどころか、凍った水に入ることで身体中がポカポカしてきて、暫くはマイナス20度を超える室外に裸でいたって全然寒くありません。

そして、水分補給です。サウナ小屋に併設されている部屋でみんなで持ち寄ったビールを呑み、大騒ぎします!

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写真ではなかなか雰囲気が掴めませんよね。
というわけで、動画も載せておきます^^



子供もみんなサウナが好きなのですが、それよりも夢中になるのが馬ぞりです。

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馬につけたベルがカラン、カランと雪景色の中に響き、サンタクロース気分が味わえますww

さらに冬の楽しみは続きます。
例年、12月中旬~1月上旬になり、気温が下がり続けると湖が全湖凍結します。

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その凍った湖の上に立ち、アイスドリルで穴を開け、釣りをします。

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日本のワカサギの氷上釣りと同じですね。
寒いですが、誰もいない湖に1人で穴をあけて釣りをしていると何とも言えない自然との一体感が味わえます。

どうです?
暗くて、寒いリトアニアの冬ですが、楽しそうだと思いませんか?

とはいえ、この時期になると長い冬にうんざりしてきて、早く春にならないかな~。
と思ってるのが本音ですけどねww


特派員

  • 山内 啓至
  • 年齢巳年(へび)
  • 性別男性
  • 職業レストラン経営

バルト三国の一つであるリトアニアにほれ込み、何も考えずに移住して3年目。リトアニア初の日本人オーナーシェフとしてレストラン(と言えばかっこいいですが、実際は定食屋)を経営しています。首都ヴィリニュス郊外で、妻・娘・犬と、のんびり生活しています。

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