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  • 2022.05.11
  • 私はアペリティフをするのが大好き。
昔見た西洋映画では、レストランに到着して予約したテーブルが準備されるまでの待ち時間の間に、カウンターに案内されてカウンターチェアに腰掛けて足を組んでカクテルを愉しむシーンがあったり、カウンターでアペリティフを注文して夕食を共にする友人の到来を待っているシーンがあったり、とお洒落な感じにアペリティフが演出されていて、大人になったらする事柄の一つなのかと憧れと期待をしていたのですが、実際には自分がそんな優雅なアペリティフをしたことはありませんでした。

空腹を覚えたら席について、夕食を堪能して美味しいお料理で満腹になったら、それでいいじゃない?アペリティフなんてしたら、せっかくの食欲も味覚も台無しにされそう、と思っていたこともあってアペリティフを考慮に入れたことがなく、邪険にしていた。

そんな私がアペリティフ ファンになったのはイタリアに移住してから。北部イタリアではアペリティフは盛んで、一般的に人気なカクテルもかなりハッキリしています。定番は、ネグローニとスプリッツ。

ネグローニは、フィレンツェ生まれのカクテルで、カンパリ、ベルモット、ジンのミックスにオレンジのスライスを一切れ添えた氷入りの赤いカクテル。ずっしりと重みある味覚にビターな味が広がっていく強いお酒なので、ダンディーな男性に似合っているように思うのは、私だけ?ところが、カクテルにも花言葉みたいなカクテルに秘められた意味があるとかで、なんとネグローニは、初恋。私の中ではネグローニの味と言葉が一致しない、、、「ダンディー」が似合っていると思う。


このネグローニには、別のバージョンもあって「なんちゃってネグローニ」という意味らしいのですが直訳すると「失敗のネグローニ」という名前。これは、ミラノ生まれのカクテル。バーテンダーがネグローニを作る際に、ジンを入れるべきところを間違えてスパークリングワインを入れてしまった事から誕生。こちらの「なんちゃってネグローニ」は同じ赤い色でも酔いも冷ましやすい優しめなカクテル。

一方、もう一つの定番カクテル、スプリッツはヴェネツィア生まれ。こちらもネグローニによく似た色合いで、オレンジ系赤色の氷入りのロングドリンク。


このカクテルに秘められた意味は聞いたことがないので、私の中では「歓迎」にしておく。このスプリッツにもヘビーバージョンとライトバージョンがある。でも、だからと言ってネグローニのように「私には、なんちゃってスプリッツをちょーだい」とオーダーしても通じない。スプリッツは、スパークリングワイン(又は白ワイン)にリキュールのカンパリと炭酸水を加える。ライトバージョンの場合は、カンパリではなくてリキュールのアペロール。

ところで、ミラノでのアペリティフのおつまみには、ポテトチップスから本格的な夕食のようにさえ思える温かいお料理を出してくる店もあって、それこそ何でもアリで幅が広いけれど、個人的には手でつまんで食べられる気楽さがアペリティフ感覚にマッチしていると思う。シンプルにポテチ、又は、オリーブの実がおつまみに最高。

ミラノに来たら、なんちゃってネグローニをオーダーして、遠き初恋の思い出を思い返すなんちゃってダンディーしてみて!

特派員

  • 三上 由里子
  • 年齢戌(いぬ)
  • 性別女性
  • 職業音楽家

チェリスト。ミラノを本拠地にソロとアンサンブルの演奏活動中。クラシックからポップスまで幅広いジャンルのレパートリーを持ち、イタリアの人気コメディアンの番組にバンド出演中。

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