あなたの好奇心に火をつけるものがあるかも!
カンガルー肉のような他の国のスーパーではめったに見かけない肉類をはじめ、ここにしかない特別な食べ物がたくさんありますよ!
ベジマイト
これはまさにオーストラリア料理の登竜門、通過儀礼の一種といってもいいぐらいです。これを味わわずして、オーストラリアに行ったことがあるとは言えません。さて、その正体は? ベジマイトは野菜に酵母エキスとスパイスを加えた、黒々とした色のペーストです。オーストラリア人は一般的にはこれをトーストに塗って、バターやアボカド、チーズ、スライスしたトマトと一緒に食べます。
ものすごく塩辛くて、肉料理の味付けに使うこともあるほどです。
イギリスにもマーマイトというよく似たものがありますが、オーストラリア人はベジマイト狂で、朝食でベジマイトを食べないと一日が始まらないという人も少なくありません。
バーベキューあるいはバービー
「バービー」とはオーストラリア人がいうところのバーベキューのことで、オーストラリア料理文化の中では最も多く用いられる調理法です。もちろん一年のうち数ヶ月は晴れることの多いオーストラリアの穏やかな気候が、こういった野外での活動をおおいに後押ししてくれます。オーストラリアといえば、サーフィン、太陽、カンガルー、そしてバービー!
「もう一匹エビ(シュリンプ)をバービーする」というのはよくある言い方です。オーストラリア人はエビのことをシュリンプではなく「プローウン」と呼ぶのですけどね。
ふつうはソーセージにハンバーグ、ステーキや新鮮なシーフード、パン、トマト、そしてもちろんプローウンも焼きます!
オーストラリア人はたいていバーベキューグリルを持っていて、週末に家でバーベキューを楽しみますが、ほとんどどの町でもビーチなどのお出かけスポットには公共のバーベキュースペースが用意されているのです。
アボカド
オーストラリア人はアボカドが大好きで、とりわけ朝食に卵と食べることが多いです。朝食とブランチを提供する多くのバーやレストランでも、たいていスクランブルエッグやポーチドエッグのサイドディッシュとしてアボカドを注文することができます。そのおいしいことといったら!
オーストラリア人が熱狂的に支持するのはアボカド・ベジマイト・トースト…私が試した中ではおそらく唯一許せる組み合わせでしょう。
ティムタム
ティムタムはただのチョコレートでコーティングしたビスケットではなく、オーストラリアのライフスタイルの象徴で、第二の国旗ともいえるもの! ティムタムを食べる特別なテクニックというのもあって、ビスケットの互いに向かい合う二つの角をかじって、そのビスケットをコーヒーや紅茶やミルクのような温かい飲み物を飲むためのストローとして使うのです。そうすると中味のチョコが溶け出して最高に美味しいんです!
ミートパイ
ミートパイは大人気の軽食で、時間がないけどエネルギーチャージが必要な時にもってこいです。ほとんどどの食品店やベーカリーやスーパーにも、いろいろな種類のパイを並べたショーケースが少なくともひとつぐらいはあって、好きなパイを選ぶことができます(ベジタリアン向けのものもあります)。伝統的なフィリングはミンチとトマトソースとマッシュルームに玉ねぎとチーズ。夜食にもぴったりで、たっぷり夜遊びをした後に、家へ帰るためのタクシーを待ちながら、道端にすわってパイを味わうのもオツなものです。
フィッシュ・アンド・チップス
オーストラリア人はこのシンプルながらも味わい深い料理を作ることにかけては天才的です。
もちろん、イギリスにルーツがあるおかげでもありますが。
国全体が海に囲まれていることもあって、フィッシュ・アンド・チップス専門の売店をいたるところに見つけることができ、多種多様な魚とシーフードのフライを楽しめます。どれも獲れたてです。
パブロバ
オーストラリア人とニュージーランド人は、どちらがパブロバを発明したのかを巡ってずっと争ってきました。パブロバはメレンゲの上にホイップクリームとフレッシュフルーツ(ふつうはベリー類)を乗せたデザートで、とてもおいしいけれど、すごく太るもとでもあるので、食べるときにはほどほどに。オーストラリアではパン屋やパティスリーだけでなく、スーパーマーケット・チェーンでもパブロバを買えるところがあります。
ラミントン
ラミントンケーキはオーストラリア伝統の、ふわっとして味わい深い一口サイズのデザートです。
とても小さなケーキをダークチョコでコーティングして、その上にココナツフレークをまぶしたものです。
ラミントンという名前は、クイーンズランド州提督だったラミントン卿に由来します。言い伝えによると、これを発明したのは提督のコックで、急な来客のために、すでに出来上がっていたスポンジケーキを小さな角型に切って溶かしたチョコを塗り、ココナツフレークをまぶして間に合わせたのが始まりだそうです。
By アルベルト・フェランド ----------- フォト・ギャラリー
パブロバ
ラミントン
ティムタム