• 2019.09.27
  • シドニーの音楽祭、ビビッド・シドニー
オーストラリアのミュージックシーンでもとりわけ人気の高いイベントのひとつであるビビッド・シドニーは、初回から10年以上の開催となる、国内最大の光と音楽のフェスティバルです。10周年を記念した回は、とりわけ豪華で壮大なものでした。この年、オーストラリアで最も有名なシドニーの街はまるで光と音楽、色彩、インスタレーションのスペクタクルに占領されたようになりました。このフェス見たさにシドニー行きを計画するという人が、オーストラリア人にも外国人にも大勢いるのです。

では、このビビッド・シドニーではどんなものを見ることができるのでしょう?
毎年5月末、世界規模のクリエイティブ産業やアート全般にオマージュを捧げるべく、シドニーの名だたるビルを、ライトアップやインタラクティブ・プロジェクションが美しく彩ります。
シドニー・オペラハウス、ハーバー・ブリッジ、タウン・ホール、王立植物園、シドニー湾といった人気スポットは、このフェスティバルの主役のほんの一部。光と音楽のショーを楽しめるのはもちろんですが、シドニー市内のあちこちでは、クリエイティブで革新的なテーマに沿ったコンベンションやワークショップも開催されます。
過去のビビッド・シドニーでは、あのオペラハウスが、オーストラリアの動植物にインスピレーションを得たダイナミックなデジタル彫刻作品に変身したこともありました。このフェスティバルがその後も続いているのは、ニューサウスウェールズの観光局が企画運営するこのイベントに、数百人にものぼる国内外の参加アーティストたちが作品を披露しようと集まったから。
2年前の2017年の集客数が230万人超えを記録したことからも、ビビッド・シドニーの人気ぶりが窺えます。この数字、ブリスベンの全人口とほぼ同じなんです!
3週間にわたるイベント期間中は、アートやイノベーション、マーケティングといった分野で著名なオーストラリア人によるセミナー、ワークショップ、会議やミーティングに参加することもできます。ビビッド・シドニーは、デザインとテクノロジー、ビジネスが融合した一大イベントというわけです。
とは言え、ただのお堅いフェスティバルではなく、光と色彩、ダンスのショーなどは家族連れをはじめ誰でも楽しめるし、摩天楼の窓やシドニーのシンボルでもあるオペラハウスの曲線的な壁面を照らしたかと思えば埠頭の端から端へと宙を飛び交う光のショーは圧巻です。地元の人たちは、海に面した美しいレストランに押し寄せるか(数ヶ月前の予約が必須!)、屋台の食べものに直行します。この街のすべてが、通りに沿って設置されたスピーカーから流れる音楽に包まれたようになります。
目も耳も鼻も、そして舌もフル回転となるこのフェスティバルでは、退屈や無関心なんて感じているヒマはありません。
6時からライトアップされる会場の中心部の特別な眺めをしっかり見届けたいなら、シドニー現代美術館に入って、最上階行きの外を見渡せるガラスのエレベーターに乗ってください。美しいバーに併設された広々としたテラスからは、都心に広がるパノラマが堪能できます。これらはなんと、すべて無料です!
都心を散策したあとに目新しいものが見たくなったら、シドニー現代美術館の近くのロックス地区にあるマーケットに行きましょう。ロックス地区は、オーストラリアでヨーロッパ人が初めて入植した場所です! 道幅の狭い通りに区切られたマーケットのあるこの地区では、オーストラリアで最も古いの建築物を見ることができます。世界中の料理を売る屋台、ナイトクラブ、あらゆるタイプのレストランが並び、特設ステージではミュージシャンたちの演奏が行われています。これらの通りをただ歩くだけでも、心あたたまる、心を揺さぶるような経験を味わえるでしょう。

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特派員

  • アルベルト フェランド
  • 職業土木技師

みなさんこんにちは!私はイタリア出身ですが2012年からオーストラリアのシドニーで土木技師として働いています。
趣味は、海岸沿いの散歩、サーフィン、写真を撮ることです。
旅行が好きで、以前はブログを書いていたこともあります。
私はシドニーを拠点としており、アウトドア派でローカルイベントにも詳しいので、皆さんにシドニーの素晴らしさを知っていただければ光栄です。

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