• 2021.09.01
  • 豪州でブレッキー(朝食)を
オーストラリアでは朝ごはんのことを「ブレッキー(brekkie)」とか「ブレーキー(Breaky)」と呼んでいます。
「一日で最も重要な食事は朝食である」とよく言うけれど、ここシドニー、と言うかオーストラリアの人々はこの言葉を全く別次元で捉えています。実際、オーストラリアで朝ごはんと言えば、単に「生きる上で必要なもの」ではなく、ライフスタイルそのもの。シドニーっ子の朝ごはん好きには際限がなく、おいしい朝食にありつくためなら可能な限り(あぁ、強制隔離なんてなければ!)何時間でも行列に並ぶし、お気に入りのブランチの話題で何日も盛り上がれてしまうくらいです。
一日の最初の食事に何を食べるか、シドニーでは(オーストラリア全体でも)、その選択肢はまさに無限と言えるでしょう。無数にある選択肢の中からバランス良く選ぶ必要がありますから、オーストラリアの朝食というのは真剣勝負なのです。バターミルク・パンケーキがいいか、シンプルなアボカド・オン・トーストにするか、目玉焼きの上にフレッシュサーモンをのせたものか、それともお馴染みのエッグ・アンド・ベーコン・ロールにしようか…外で食べる朝ごはんは、オーストラリアにおいては短時間のコーヒーブレイクとは全く別ものというわけです。
週末ともなると、素敵なカフェのオープンエアのテーブルに陣取って朝食をのんびり楽しむ人々の姿が見られます。
いわゆるビジネス・ブレックファストも、オーストラリアでは人気です。コーヒーをすすりご馳走を口にしながら、あるいはスクランブル・エッグを食べながら契約や商談を進めるなんていうのは普通ですし、オフィスのそばのお洒落なカフェでボリュームたっぷりの朝食でクライアントをもてなすのも、ここではよく見られる光景です。
とは言え、オーストラリアでは誰もが外で朝ごはんを食べるわけでは全くないし、値段も高いので一般労働者が毎日のように食べられるものでもありません。
イギリス人の血を引くからか、オーストラリア人もおいしい朝ごはんが大好きで、メニューの中では卵料理が幅を利かせています。卵にはいろんな調理方法がありますし、調理した卵をのせるパンもさまざま。
ソーセージや伝統的なカンガルーのステーキなどお肉の料理は卵料理と一緒にサーブします(イギリス式と同じですね)。
何も飲まずにこれらの料理は食べられませんから、当然、何かしら飲みものが付いてきます。
ドリンクメニューもやっぱり種類が多くてリストが長い!カプチーノにフラットホワイト、ミルク、モカ、エスプレッソ、マキアートなどなど、コーヒー好きの人なら目移りするかもしれません。
フラットホワイトというのはフォームミルクなしのカプチーノの通称で、オーストラリアの代表的なコーヒーです。
それ以外にも紅茶やホットココアなど、好きなものを頼みましょう。季節が夏ならアイスコーヒーやアイスココア、ミルクシェイク、フルーツスムージーも選べますよ。
忙しい日常を送り週末を大切にするシドニーの人々は、市内のバーやレストランで朝食を楽しむ達人です。朝早くからそんなにアレもこれも食べなくても…と呆れるイタリア人も多いけど、心配ご無用、すぐに慣れて楽しめるはず!
朝食やブランチにオーガニック食品をチョイスするのがブームになるほど、オーガニックフードはオーストラリアでは大変な人気です。スーパーマーケットでも、オーガニック製品コーナーは拡大する一方です。ヘルシーな食生活がしたい人にとってオーストラリアは最高の国と言えるかも。他国よりもぐっと安いいろんな種類のフルーツや野菜を試せるんですよ。工業的な製法で作られる食品と比べるとオーガニック食品は一般的に割高ですが、味の良さでは比べものにならないぐらい。もちろんオーガニックに軍配が上がります。
ところで、オーストラリア人は、家ではほとんど朝食を作りません。コーヒーとバター・ビスケットで手早く済ませてしまうのです。

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特派員

  • アルベルト フェランド
  • 職業土木技師

みなさんこんにちは!私はイタリア出身ですが2012年からオーストラリアのシドニーで土木技師として働いています。
趣味は、海岸沿いの散歩、サーフィン、写真を撮ることです。
旅行が好きで、以前はブログを書いていたこともあります。
私はシドニーを拠点としており、アウトドア派でローカルイベントにも詳しいので、皆さんにシドニーの素晴らしさを知っていただければ光栄です。

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