• 2020.08.05
  • 日本帰国、入国や隔離生活について
いろいろとありましたが、6月中旬に日本へ帰国しました。
ネットでは、入国や隔離生活についてさまざまな情報が錯綜しており、対応も日々変わっています。
私自身、帰国するまで実際どうなのかが分からず、とても不安でした。
今回は、今後 帰国を考えていらっしゃる方々へ少しでも情報がシェアできたらと思い、記事にしています。
(※あくまでも私自身の実体験なので、ご参考までにお願いします。また、写真撮影は禁止だったため、文章のみでのシェアとなります。)

今回の帰国に際して、政府からの情報やネットに出ている帰国者の記事を散々調べ尽くしました。
また、帰国されたお知り合いの方から実際に経験されたことを教えていただいたりもしました。
ところが私の場合はまた全く違っていたので、本当に入国時の対応は到着便や空港によってさまざまなんだと思います。

私はデトロイトからシカゴ経由、羽田空港での入国審査でした。
自宅は関西ですが、二週間の隔離生活を終えなければ、国内線の乗り継ぎは出来ません。
機内では乗客間のソーシャルディスタンスがしっかり取られており、私も三席分のシートを使用させていただくことが出来ました。
有り難かったです。
やはり乗客はかなり少なかったように思います。
客室乗務員の方々はフェイスマスク、手袋着用でサービスを行なってくださいました。

申告書や質問票などの書類を数枚配られるので、到着までに必要事項を記入します。
二週間の隔離先住所、移動手段、そして誓約書のようなサインの記入も必要でした。

約13時間ほどのフライトで日本へ到着しましたが、到着後もしばらく飛行機から出ることは出来ません。
恐らく降機後の検査など、さまざまな対応の準備のためだと思います。
以前は数時間 機内で待機された方もいたようですが、私の場合は幸い30分程度でした。

降機後は同便の乗客全員が集められ、今後の説明を受けます。
公共交通機関は使用できないこと、二週間の隔離が必要なこと、など改めて厳しく説明を受けました。
その後、お子さん連れの方や自宅まで自力で帰宅できる方優先で、列に並び検疫官の書類チェックを受けます。機内で記入した書類の確認です。
待機場所までの移動手段や滞在先住所、電話番号などを詳しく確認されます。

その後、PCR検査です。
また、調査研究のためだということで、唾液検査(匿名)を受けなければいけませんでした。
任意と仰っていましたが、その通路を通らなければならないのでほぼ皆さんが受けられていたかと思います。結構な量の唾液を提供しなくてはならず、辛いです。

そして引き続き、常にソーシャルディスタンスを保ちながら列に並びます。
この時点で到着後すでに2時間経過しており、長時間フライト後の体には相当辛いものがありました。
仕方のないことですが、小さなお子さん連れの方はかなり大変かと思います。

再度、書類の確認を受けます。
ここで、公共交通機関を使わずの移動手段があり、自宅で待機をされる方々のみ入国審査へ進ませてもらえます。
ホテル等で宿泊される方は、検査結果がでるまで動くことができません。
結果が出るまでに日を跨ぐ場合は、政府指定のホテルへ移動・宿泊だと聞いていたので安心していたのですが、私の場合は空港内ベンチでの待機でした。
このお知らせを受けたのが夕方6時過ぎで、
体力の限界がきており、フラフラでした。
検疫官の方にどのくらい時間がかかるか尋ねると、早くて翌朝とのこと。
到着当日の宿泊先を確保されている方もいらっしゃり、周りではキャンセルの連絡をされている方も多くいました。
長時間フライトの後のさらなるベンチでの待機は過酷で、覚悟はしていたものの、正直かなり辛かったです。
お手洗いと自動販売機のみある場所なので、7時頃に夕食のお弁当とお茶が配られました。

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※ここで私の経験から、皆さんに持ってくることを強くおすすめするもの以下2点

・お水
→飛行機に乗る前に、高くつきますが空港で水分を多めに購入することを強くお勧めします。降機してからもしばらく購入することができません。
また、幸い自動販売機はクレジットカードが使用できましたが、もしご準備ができるのなら日本円も持っていた方が良いと思います。

・ブランケット&ネックピロー
→ベンチで夜を明かすことになったときのため、機内持ち込みの手荷物で。
毛布は人数分の準備がありません。
私はお借りすることができず、冷房のきいた空間だったので寒くて辛かったです。

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どうにか仮眠をとろうとベンチに横になりましたが、なかなか眠れず・・・
そうこうしていると、夜10時半頃に放送が入りました。
検査結果が出たとのこと。予想外に早く出て驚きました。結果は陰性でした。
11時過ぎ、やっと入国審査を受けることができ、預け入れ荷物を受け取り出口へ。
急遽 予約ができた宿泊先へ着いたのは、日付が変わり深夜1時頃でした。

そして、到着した翌日から起算して14日間は隔離生活です。私は空港近くでマンションを借りました。
よく聞かれたので記載しておきますが、宿泊にかかる費用は全額自己負担です。

この約二週間の隔離生活では、
友人の優しさと人のあたたかさに感動したり 、ありがたいことが沢山でした。他人に優しくできる人がこんなにもいるんだな、と。

最初の1週間は時差ボケのせいなのか疲れが全くとれず。知らない土地での隔離は思っていたより孤独でした。そんなときに連絡をくれた方々からは、本当に救われました。
後半は割と前向きになることもでき、オンラインレッスンを受けたりウーバーイーツにトライしてみたり、楽しくひとり時間を過ごすことができたように思います。
この貴重な二週間、「何をして過ごすか」プランをたっぷりと立てて臨むことをおすすめします。

長いようであっという間に過ぎます。
こんな機会は、きっとこの先二度と無いでしょう。本当に貴重な経験だったんだと、今、改めて振り返るとそう思えます。


感染のリスクがある中で、親切にご対応くださった客室乗務員の方々、検疫官の皆さま、深夜にもかかわらず空港で働いてくださっていた方々には心より感謝申し上げます。
帰国に際し、お手を煩わせてしまったこと、申し訳なく思っています。
このような状況下での帰国に関しては、いろいろと思われる方もいらっしゃると思いますし、実際私もいろんな意見を受けました。

よくよく考え、悩みました。

それぞれ様々な事情があると思います。
どのような選択をするかは、最終的には自分の判断であり、自分の責任です。
今後もしばらく入国規制や隔離は続くことと思いますが、どうか帰国をされる方々が無事で健康でありますように。

また、一刻も早く不安なくみんなで笑い合える日々が訪れますように。

特派員

  • アンダーソン 江里加
  • 職業専業主婦

結婚を機に、2016年5月、アメリカに移住しました。
日本で教わった繊細で美味しいお菓子を広めるため、日々お菓子を作り研究している専業主婦です。

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