世界中、色々な国で昔からこういう問題があると思います。バンコク市内に初めて訪れた外国人は街を歩くと、たくさんの電線が絡まった状態になって引かれていてびっくりするかもしれません。外国人やタイ人の中でもこの事は話題になります。
外国人から聞いた事は・・
バンコクに来たら、必ず橋の電線の写真を撮ってね!
電線がありすぎて、危なくて怖いね!!
ほほえみの国としては、恥ずかしい事です。
実は昔からの問題・・・
一本の電柱には、3種類の配電線を縦組みで、一番上から高圧配電線、低圧配電線、最後にインターネットケーブルなどの通信線が並んでいます。電話時代になってから人と人とのコミュニケーションのツールは電話になりました。電話線をそれぞれの家へ架設しなければなりませんでしたが、最近では電話を利用している人が少なくなり、インターネットを利用する人が多くなったため、電話線の変わりに光ファイバーを使うようになりました。そして、これまで使っていた電話線はそのままになっていて、現状はたくさんの電線がもつれて絡まっていたり、クルクルっと巻かれて垂れ下がっていたりと団子状態になっています。
ちなみによく起きる事故の内容は、変圧器が爆発したり、電気がショートしたり、また、車が通る所や人が通る所には、感電の危険性があり、電線が落下する場合もあります。
電線がバイクの運転手の首に・・・
最も多い事故の一つが、運転中のバイクの運転手の首に電線が引っかかるというものです。こうした管理が行き届いていない電線や電話線は度々、タイで死亡事故や重大事故を引き起こしていて、社会問題化しています。 ところで、安全で綺麗な景色を守るために、電線類地中化のプロジェクトがいくつかの国で始まりましたが、お金がかなりかかりそうで、バンコク市内ではこのプロジェクトを3年以内に完成させるために、The Metropolitan Electricity Authority (MEA)という首都圏電力公社、タイ国通信公団、警察庁などと取り組んでいます。2月の情報を確認してみると、電線類地中化を完了したのは133,050メートルでしたが、そののち2,228.07メートルを進めているところです。
それにタイ国内各地でも「無電柱化」や「電線類地中化」を目指す動きがあるとの事です。 近い内に、「無電柱化」そして「電線類地中化」の実現が出来ることを期待しています。
電線なし状態