ハーレムのゴスペルミサに参加してみよう|クラウディア・ ディアス|ナレッジワールドネットワーク|アクティビティ|ナレッジキャピタル

  • 2018.02.28
  • ハーレムのゴスペルミサに参加してみよう
どこもかしこも商魂たくましいニューヨークシティのダウンタウンとは違って、ハーレムのゴスペルミサは昔から変わらず、本質を失っていません。
ゴスペルミサはアフリカ系アメリカ人の文化にとって重要な要素であり続けているため、参加してみることが彼らの文化の少なくとも一部を理解する鍵となります。
ここ数年、ハーレムの教会のゴスペルにはユニークな体験を満喫しようとする観光客であふれかえっています。このイベントは依然として人気が高く、実際、スペースが足りなくて入場を断られる訪問者もいるほどですが、参加すると歓迎され、幸せな気持ちになれるので現在は地元の人も数多く訪れます。
とはいえ、「信者ではないし、教会へ行きたいとは思わない...」と何の気なしに口にする人もたくさんいることでしょう。



そこで、このイベントが自分に向いているかどうかまだ確信が持てない人のためにアドバイスさせてもらいたいのですが、これは単なるミサではなくライブショーやミュージカルにより近いものです。
霊歌とか福音唱歌とも呼ばれるゴスペル音楽は、17世紀にアフリカ系アメリカ人の教会で生み出された宗教音楽ですが、人気が本格化したのは1930年代からです。
リラックスできるだけでなく勇気ももらえる音楽なので、神を信じる、信じないにかかわらず、少なくとも一生に一度は観賞する価値のある体験となるはずです。
リズムはキリスト教の賛美歌よりもたいていソフトです。
ゴスペルの語源はgodspelで「神の言葉」という意味があり、ゴスペル音楽が人々に神を信じる気持ちをもたらし、神にいっそう寄り添えるようにしてくれるという事実と関係しています。神とこのような神聖な絆を結んでいるにもかかわらず、歌詞は宗教的な内容ばかりでなくあらゆるトピックにかかわっています。つまり、ゴスペルは生き方や価値観を物語るものなのです。
大規模な聖歌隊を活用するのが特徴的で、ハーレムのこうした聖歌隊はたとえ訪問者が歌詞を知らなくても常に一緒に歌うことを促します。
ハーレム地区はニューヨークで最も信仰心の厚い、アフリカ系アメリカ人の文化が躍動する場所です。地区内にはあらゆる宗派の教会が集まっていて、19世紀を起源とするものもあります。信者の数や多様性によって、信仰の大きな枠組みが存在していることやハーレムのニューヨーカーに対する絶大な影響力が浮き彫りとなっています。



イーストリバーとハドソン川の間に位置するハーレム地区は、人によって意見の分かれるところではありますが、日中に訪れる分には概ね安全です。
ハーレムの教会の多くでは、上階の席に座ってゴスペル音楽ショーを鑑賞できるようになっているので、午前10時~11時に通常始まるミサの邪魔になることはありません。
ただ、覚えておいてほしい一番重要なことは、アメリカ人にとっても外国人にとっても人気の観光スポットとはいえ、教会は礼拝を行う場所であり、ミュージカルを上演しているわけではないということです。ですから、常にふさわしい服装で静かに過ごすのがベストです。
ミサは日曜日だけでなく水曜日にも定期的に開催されていますが、水曜日のミサはそれほど知られていないので比較的空いています。
なお、写真撮影は禁止されているので、残念ながら聖歌隊そのものの写真を皆さんにお見せすることはできません。
ミサは最大1時間、ゴスペル音楽を加えると最大2時間ほど続くことになりますが、途中退出はとても失礼なこととみなされるので、基本的には終わるまでその場にいなければいけません。
正式なミュージカルショーではないので入場チケットも売られていませんが、慣例として教会を出るときに善意の寄付金を置いていくのが一般的です。
歓迎ムードにあふれた気さくな雰囲気で、友達と一緒に過ごしているような気分になります。
とても楽しいミサ(カトリック教会のものとは異なります。私はカトリック教徒なので違いが分かるのです!)で、常にダンスや手拍子による参加を促されるので、誰もが一員として加わることができますよ!

特派員

  • クラウディア・ ディアス
  • 年齢午(うま)
  • 性別
  • 職業ニューヨーク大学教授

私は、ニューヨーク大学でスペイン文学と演劇の教授をしていますが、もともとはカリフォルニア出身です。余暇には長い時間散歩をするのが好きです。ニューヨークでは常になにか新しいものをあちこちで見つけることができるので、それが本当に大好きです。この街のお気に入りの季節は秋です。秋にはセントラル・パークの紅葉が素晴らしく、私の大好きなハロウィーンもあるからです。
私のブログを通してみなさんにニューヨーク市と、私の住むブルックリンに興味を持っていただきたいと思います。また、ここに住む人間の目から見たビッグアップルについての新たな視点を紹介したいと思います。

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