• 2018.06.04
  • ミートパッキング地区でクールにキメよう!
クレージーな映画のシーンとか、連続テレビドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』に出てくるこの街で最もおしゃれなニューヨーカーの背景画像(シーズン3でサマンサはここに住んでいます)として少なくとも百万回は目にしている風景といえば、ニューヨークでも「官能的であかぬけした」地区とされているミートパッキング地区です。精肉加工と肉や乳製品の販売が行われていた昔からの工場街は、時代の流れともにナイトクラブが最も多く集まる歓楽街へと変貌を遂げました。1980年代以降、デザイナーブティックやブランドショップはもちろん、洗練されたカフェ、はやりのバーやアートギャラリーまで(そして一番最近オープンしたのが空中公園「ハイライン」)、まるでウイルスが蔓延するような勢いで次々とオープンした結果、このエリア全体が高級感のある、とびきりクールな外観の地区へと一変したのです。ニューヨークシティに来て、この地区を飛び回りたくなったら、ぜひスパイス・マーケットの席を予約することをおすすめします。東南アジアの多国籍料理とコロニアル様式の家具に囲まれて、世界最大級のメトロポリスのど真ん中でオリエンタルな雰囲気を感じることができます。
ミートパッキング地区が屠殺場や精肉店で埋め尽くされていたように、このレストランのある場所もかつては実際にスパイス市場でした。


ニューヨークのミートパッキング地区で話題のブランチスポット

ミートパッキング地区はマンハッタンの南西部に位置する比較的狭いエリアで、北はウエスト・チェルシー地区、南はグリニッチビレッジ地区に接しています。以前は高架線を通って貨物列車が到着する精肉工場街でしたが、今ではマンハッタンで最もホットなエリアのひとつとなりました。このような変化はすでに60年代から始まっていて、この頃から肉屋が革製品を売る店や地元のナイトスポットに土地を明けわたすようになりました。現在では昔の面影はほとんど残っていません。倉庫も工場もみんな、斬新なデザインの豪華な建物やオフィス、はやりのショップに生まれ変わっています。雑然としているわけではないし、いろんなことができて確実に楽しめるので、私のお気に入りのエリアのひとつでもあります。ホイットニー美術館が移転オープンしたガンズヴォート・ストリートからスタートすることをお勧めします。ナイトライフを楽しみたいならたくさんのクラブやディスコに繰り出すこともできます。夕方になるとこの辺りは本当にガラッと変わりますよ。


私がまず提案したいのは、レンゾ・ピアノが設計した新しいホイットニー美術館へ行くことで、ここのバルコニーからは美しい景色も満喫できます。美術館を出ると、目の前には廃線となった高架線に誕生した空中公園「ハイライン」が広がっていて、34丁目まで気持ちのいい遊歩道が続いています。
グルメツアーで最新のレストランに行ってみたいなら、フィッグ・アンド・オリーブが一押しです。ブランチにもぴったりで、整然とした雰囲気のレストランだと思います。肉料理が食べたいならマチェレリア、魚料理が食べたいなら屋上のテラスで食事ができるキャッチもいいですよ。土日ならスタンダードホテルの18階で、街の全景を眺めながら美味しいブランチを楽しむこともできます。
さて、ここからはニューヨークで決して失敗しないショッピングの話題です!ここでも色々な店で、ポケットや財布がすっからかんになってしまうかもしれません。ぜひ足を運んでもらいたいのは高級ファッションデザイナーストア、ジェフリーです。何年も前に、ミートパッキング地区に初めて大型ショップをオープンしたパイオニアです。高級なファッションブランドがたくさん揃っているので、ショッピングにやって来るさまざまな有名人を見かけることも珍しくありません。アメリカブランドのお店ならスクープがおすすめです。この地区にあるスクープの店舗では多種多様なディスカウントセールがよく行われますが、年に1度のサンプルセールの日には商品はさらに値引きされます。
もし少し休みたくなったら、このエリアにはテーブルと椅子が用意された屋外休憩所がいくつかあるのですが、川に向かって進めば、こぢんまりとした緑豊かな公園があって寝転ぶこともできます。夏の夕方にはこの公園でコンサートやダンスデーが催されます。昨年の例でいうと毎週火曜日はサルサダンスの夕べとして、レッスンを受けたり、踊ったりすることもできました!ダンスの後に心地よい潮風を感じたくなったら、緑地が点在する川沿いのハドソン・リバー・パークに行って、気持ちのいい芝生の上に寝転んで夕日を眺めることもできます!

特派員

  • クラウディア・ ディアス
  • 年齢午(うま)
  • 性別
  • 職業ニューヨーク大学教授

私は、ニューヨーク大学でスペイン文学と演劇の教授をしていますが、もともとはカリフォルニア出身です。余暇には長い時間散歩をするのが好きです。ニューヨークでは常になにか新しいものをあちこちで見つけることができるので、それが本当に大好きです。この街のお気に入りの季節は秋です。秋にはセントラル・パークの紅葉が素晴らしく、私の大好きなハロウィーンもあるからです。
私のブログを通してみなさんにニューヨーク市と、私の住むブルックリンに興味を持っていただきたいと思います。また、ここに住む人間の目から見たビッグアップルについての新たな視点を紹介したいと思います。

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