• 2019.02.08
  • ニューヨークシティのキング・オブ・フード、ハンバーガー
ニューヨーカーは大のハンバーガー好きで知られています。ニューヨークスタイルピザに次ぐ、ニューヨーカーに最も広く選ばれている食品はハンバーガーだと私は確信しています。今回のブログでは、誰もが知っている安いファーストフードチェーンはご紹介しませんが、市内には他にも数多くのレストランがあり、あらゆる予算に対応しています。クラシックなおいしいハンバーガーを数ドルで食べられるショップ(ファーストフードスタイル)もあれば、他にはない洗練されたハンバーガーを提供する、ぐっと上品な地元店(でも涙が出るほど高い!)や、増え続けるベジタリアン向けのベジバーガーメニューをそろえた店もあります。

ハンバーガーはストリートフードを愛するすべての人に時代を超えて親しまれています。手早く簡単に食べられる(すごくジューシーなものはそう簡単に行きませんが)このおいしいサンドウィッチは、グルメ色の強いものも市内でよく見かけます。実際、このアメリカの主食をオリジナリティの高いメニューで提供するレストランはここ数年、急成長を遂げています。言うまでもなく、最高のハンバーガーは間違いなくニューヨークにありますが、この街にはとても風変わりな組み合わせのハンバーガーもあって、エキゾチックな具材や奇抜な色のパンが使われていたりします。


ハンバーガーにはネガティブなアメリカのイメージがつきまとっていますが、発祥の地はドイツ、厳密に言うとハンブルクに由来しています(そこからハンバーガーと呼ばれるようになったためハムとは関係ありません)。にもかかわらず、この最もおいしいサンドウィッチ、ハンバーガーの最大の消費者は今も昔もアメリカ人です。

一番老舗のハンバーガーショップと言えば、ニューヨークのコーナー・ビストロでしょう。上質なハンバーガーをとにかく手頃な値段で食べたければ、ここが最もお得です。
コーナー・ビストロはグリニッジ・ビレッジのすぐそばにあるボヘミアンバーで、1世紀以上にわたり地元の有名人たちにハンバーガーを提供してきました。お店のサイトをのぞいてみると、「当初の雰囲気がほぼそのまま残っている」とあります。木製のカウンターと木質天井は年代物で、アーネスト・ヘミングウェイ、エズラ・パウンド、カミングズなどの有名人も常連客でした。
とてもこぢんまりとしたミニマリスト的なインテリアで、中に入るとスピリッツと生ビールが豊富にそろった大きなカウンターがあります。隣接するスペースも趣たっぷりで、ダイナー風のイスとテーブルが並んでいます。
日替わりのハンバーガーとビールは壁に手書きされていて、ハンバーガーは紙皿で提供されます。一見、小さく感じられますが、食べ始めると考えは一変するはずです。ものすごく肉厚で旨味もあるので満腹になります。


このハンバーガーを、用意された数ある生ビールのどれかや付け合わせのフライドポテトと一緒に食べれば、それ以上は何もいらないはずです。カリカリのベーコン、アメリカンチーズ、玉ネギ、トマト、キュウリが添えられたハウスバーガーは定番ですが最高です。
店内には昔ながらのジュークボックスがあって、その場に合わせて好きな曲を選ぶこともできます!

ニューヨークのその他の有名店としては、現在、市内に複数の店舗を持つバーガーチェーンレストラン、シェイク・シャックがあります。
アメリカ西海岸でのみ営業している有名なハンバーガーチェーン、インアンドアウトの直接的ライバルと言われているシェイク・シャックは、15年以上前にマンハッタンのマディソンスクエアにあるマディソンスクエアパーク内に1号店をオープンしました。
オープン当時は、この小さな店で名物を食べるのに数時間待ちでした。今ではさまざまな国に進出し、ニューヨーク、ラスベガスなどの都市、その他のアメリカの州でも複数の店舗を構えています。
1号店では高層ビルに囲まれたマディソンパーク内のテーブル席で、冷たいビールをゆっくり飲みながら、おいしいハンバーガーを楽しむことができ、夏は特に最高です。ギザギザ型のフライドポテトはカリっとした完璧な仕上がりで、これまで食べた中で最高でした!
なお、四つ足の友達向けのメニューとして、犬用のピーナッツクリームクッキーやバニラカスタードクッキーなども用意されています。
ところで、今ニューヨークで新たなトレンドとなっているのは何バーガーか知っていますか?
それはスシバーガーです!パンの代わりに使われているのは明らかに酢飯ですが、ハンバーガーでよく見るややドーム型をしています。中にはスパイシーなツナ、海藻サラダ、キュウリ、ガリが挟まれていて、時にはスイカやガーリックソースが使われることもあります。スシバーガーは完璧な一品で、一口ごとにさまざまな風味のハーモニーを堪能することができるので、スシ好きな人はぜひトライしてみてくださいね。もちろん、箸で食べることはできませんが、味わってみる価値はありますよ!

特派員

  • クラウディア・ ディアス
  • 職業ニューヨーク大学教授

私は、ニューヨーク大学でスペイン文学と演劇の教授をしていますが、もともとはカリフォルニア出身です。余暇には長い時間散歩をするのが好きです。ニューヨークでは常になにか新しいものをあちこちで見つけることができるので、それが本当に大好きです。この街のお気に入りの季節は秋です。秋にはセントラル・パークの紅葉が素晴らしく、私の大好きなハロウィーンもあるからです。
私のブログを通してみなさんにニューヨーク市と、私の住むブルックリンに興味を持っていただきたいと思います。また、ここに住む人間の目から見たビッグアップルについての新たな視点を紹介したいと思います。

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