• 2018.12.25
  • ロングリート・エステート
ロングリート・エステートは900エーカー(約3.6平方キロメートル)の庭園の中にある大邸宅です。英国初のサファリパーク、そしてエリザベス様式の最たる例である建築、ロングリート館の所在地でもあります。敷地にはジャングル・キングダムやアニマル・アドヴェンチャーといった楽しいアトラクションがあって、ほんとうに美しい野生動物たちに近づいて親しくなることもできます。
6マイル(約9.7km)を超えるドライブスルーを体験するなら、見どころはたくさんあります。

ロングリート館
1949年までの英国貴族の邸宅で、一般公開されていたものはひとつもありません。
ロングリート館は三世代にわたってシン(Thynn)一族の邸宅でした。後にバース侯爵はこれまでのタブーを破り、ロングリート館を一般に開放することでエリザベス様式の比類なき建築を公開したのです。
邸宅の荘厳なファサードは建築家のロバート・スマイソンが完成させたもので、四つの玄関廊と三層の窓が連なるイタリアルネサンス様式の典型的な規範様式を表現しています。庭園には現在サファリパークがあって、英国最大の迷路、それから18世紀の造園家であるブラウンが設計した庭園があります。
邸宅の内部もルネサンス風で、17世紀後半の絵画、16世紀のベルギー製である貴重なタペストリー、洗練された中国の陶器などの重要な芸術作品が保存されています。続いて来賓室では素晴らしいフレスコ画の天井、ティツィアーノを始めとする著名な画家が描いた絵画を堪能できます。通常の食堂と来賓用の食堂では、当時この空間で催された豪華な食事会に来た来賓をもてなした17世紀から19世紀の絵画を見ることができます。個人的にはレッド・ライブラリーが特に素晴らしいと思いました。黄金の天井、4万冊以上もの書籍、これはヨーロッパでも有数のプライベート・コレクションでしょう。来館のときに借りられるオーディオガイドでもそう言っていました。メインの広間には堂々たる暖炉があります。ヴェニスにあるドゥカーレ宮殿の暖炉を複製したもので、壁には素晴らしいタペストリーと油彩画がかかっています。

ロングリート・アドヴェンチャーとサファリパーク
ここは企業イベントにはもってこいの施設で、私もその恩恵にあずかってネットワークづくりのイベントに参加してきました。
ロングリート館、庭園、そして世界的に有名なサファリパークではいろいろ選べる幅広いパッケージと企業施設が提供されています。チームの士気を高めるために幅広いアウトドア活動を楽しむにしても、優雅な会議室のうちの一つで寛ぐにしても、ロングリートは理想的な場所なのです。
もうひとつ、世界的に有名な観光アトラクションはザ・ジャングル、ザ・アニマル・アドヴェンチャー・サファリ、ザ・アフリカ・リージョンその他のエリアで、動物たちが自由に歩き回っています。
サル、サイ、ラクダ、シカを見ることもできるし、ザ・ビッグ・キャッツ・エンクロージャーに行けば、トラ、ライオン、チーターなどの大型ネコ科動物たちを観察することもできます。
ロングリート鉄道に乗ってみることもできますよ。庭園をめぐる、ワクワクするような乗車体験です。ザ・ジャングル・クルーズ・ボートなら隣にアシカが泳いでいるのを目の当たりにできます。
ザ・モンキー・テンプルを探検してインコに餌をやり、ペンギン・アイランドでこの素晴らしい生き物に出会うこともできます。

ロングリート・イベント
ロングリートでは年間を通じて特別なイベントが多数開催されています。食べ物関連のイベントが多い中、スカイ・サファリと呼ばれるイベントは毎年開催される熱気球のイベントの中では最大です。
ホリデイ期間に訪れるのであれば、いつでも人気の「光の饗宴」に魅了されることでしょう。
私も先日見に行ってきたところで、灯りのともされた巨大な中国ランタンや動物などによる色彩と光の魔力で辺り一帯が生き生きとしていました。

以下に写真を掲載します。



特派員

  • ジャンフランコ・ ベロッリ
  • 職業ブロガー/ミュージシャン

私がロンドンに引っ越してきたのは2年以上も前ですが、ロンドンの外国人居住者向けのニュースレターで、この大都市での体験や新しく引っ越してきた外国人向けのアドバイスを紹介するようになったのは昨年からです。ロンドンはとてもダイナミックな街で、だれもが楽しめるものがたくさんありますが、迷うことなく満喫するためには地元の人の目線を参考にすることが大切です。みなさんにロンドンの隠れた魅力をお伝えするガイドになりたいと思っています。

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