• 2020.09.01
  • ロンドンのミステリースポット
思い返すと、まず初めにEU離脱、次いで新型コロナウイルス感染拡大のために海外旅行や観光が難しくなり、ついには禁止になってしまった昨今、ロンドンは今も特にイギリス在住者むけに門戸を開いています。
ロンドン市内の全イベント開催中止のリストをネット上で見るのはとても残念ですが、市内のいろいろなスポットを見つけて訪れ、この夏をどうにかして楽しむのは、ちょっとした課題ではありますが、それほど大変でもありません。
たとえば、美術館や博物館のロンドン、ショッピングのロンドン、マーケットのロンドン、公園のロンドン、王室のロンドン、レストランやカフェのロンドン…「ロンドンめぐり」のツアーはいろいろ可能ですが、ミステリースポットにまつわるロンドンめぐりもおすすめです。
実はロンドンにも陰の一面があって、それは新たな発明によって作り出されたものではなく、おそろしい物語やさまざまな噂が伝わる悲劇の出来事にまつわる多くの歴史的なスポットで成り立っていると考えると、ちょっと怖くなってきます。
ロンドンは探索にはもってこいのミステリアスな街です。ありふれた観光に飽きた方には、私のようにミステリアスなロンドンを探訪するのもおすすめです。
今聞いても身の毛がよだつような、悲惨な出来事やおぞましい殺人が何世紀ものあいだこの市街や建物で起こりました。
そしてロンドンは犯罪小説家の想像力をつねにかき立ててきました。
実は、残忍な行いと決して許されることのない罪を忘却のかなたに秘めた暗黒の霧の街、ロンドン。歴史的建築物に囲まれたこの街はかつて、正体不明の切り裂きジャック、悪魔の理髪師、そして流血を求める残虐な歴代の王たちに翻弄されてきたのです。
ロンドンにはロンドンならではの貴重な魅力がありますが、また同時にそのミステリーの数では最多を誇るヨーロッパの街でもあります。
なかでも経済学者カール・マルクスが埋葬されているハイゲート墓地は外せないスポットです。ここは幽霊が出ると言われており、どうやら吸血鬼が棲みついていたらしいです。言い伝えは18世紀のある女性の死にさかのぼりますが、埋葬から100年後に棺が開けられたとき遺体はまだ完全な状態にあり死後も髪が伸び続けていたそうです。1960年代~1970年代にかけて、通りがかりの人やここを訪れた人たちがこの墓地で奇怪な襲撃を受けたという話が残っています。




ハイゲート墓地(友人ローレン・マッコーエン撮影)

このほか訪ねたいのがザ・ヴァイアダクト・タバーン。昔、監獄があった場所に建てられたパブで、幽霊が地下の階をうろうろ歩き回っていると言われています。
幽霊が最もよく出ると言われている家はピカデリーに近いバークリー・スクエア50番地にあります。
ロンドンの地下鉄も奇怪なお化けの出没とは無縁ではありません。バンク駅の黒い修道女やファーリンドン駅の13歳の少女などもよく知られています。
謎に満ちた有名なスポットとしてはザ・テン・ベルズという名のパブがあります。ここも切り裂きジャックに関係しています。
実際、ジャックがここに何時間もいたと信じ込んでいる人もいます。とはいえ、このパブはそんなことを気にも留めない人々がしょっちゅう大勢訪れます。残念ながら現在は閉店中ですが、ちょっと立ち寄って切り裂きジャックのポスターを眺めたり、かの有名な犯行現場近くのホワイトチャペル地区を自分でまわってみるのも面白いですよ。
客を怖がらせて楽しんでいるような幽霊で有名になったもう一つのパブは、ザ・スパニアーズ・インです。強盗ディック・ピムの幽霊だそうで、かならず忠実な愛馬にまたがって現れると言われています。
また、市内で最も幽霊が出ると言われているホテルはランガムホテルです。もし勇気があれば、ぜひ333号室を訪ねてみてください。妻と共に亡くなった医師の幽霊が部屋の中をまださまよっているそうですよ。

特派員

  • ジャンフランコ・ ベロッリ
  • 年齢子(ねずみ)
  • 性別
  • 職業ブロガー/ミュージシャン

私がロンドンに引っ越してきたのは2年以上も前ですが、ロンドンの外国人居住者向けのニュースレターで、この大都市での体験や新しく引っ越してきた外国人向けのアドバイスを紹介するようになったのは昨年からです。ロンドンはとてもダイナミックな街で、だれもが楽しめるものがたくさんありますが、迷うことなく満喫するためには地元の人の目線を参考にすることが大切です。みなさんにロンドンの隠れた魅力をお伝えするガイドになりたいと思っています。

ジャンフランコ・ ベロッリの記事一覧を見る

最新記事

おすすめ記事

リポーター

最新記事

おすすめ記事

PAGE TOP