• 2016.05.20
  • 歴史と現代が融合する町「済南(さいなん)」
済南市は山東省の省都であり、政治・文化の中心となる地域です。古くから文人に愛された文化の地として、現在でも多くの名称旧跡が残されています。経済中心の青島は海側に位置しますが済南は大陸内部に位置します。日本の京都と同じく盆地ですので、毎年夏は厳しい暑さに見舞われます。しかし、都市の真ん中にある天然湖「大明湖」からは涼しい風が送りだされ、週末や祝日になると市民の遊び場となります。
大明湖は非常に大きく雨が続いても溢れず、日照りが続いても枯れないという特徴があり、「趵突泉」と「千佛山」と合わせて「済南の三大名所」と呼ばれています。自然が非常に美しく、大明湖エリアでは昔ながらの橋や建物も残っていますので「自然」と「歴史」を同時に楽しむことができます。

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そして、夜の大明湖の景色も見ごたえがあります。昼とは違った雰囲気に包まれライトアップされたアーチ橋は散歩する人を楽しませロマンティックな演出を醸しだします。沿岸には古い建物が並んでいて、リラックスできるおすすめの散歩コースです。

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済南は自然や歴史だけではなく、グルメ天国とも呼ばれています。済南を訪れることがあれば「芙蓉街」をおすすめします。済南市の伝統的な名物料理「九転大腸」(豚の大腸を醤油、砂糖、スパイスで味付けしたもの)はとても人気です。北地方の中国人に好まれる「タンフールー」(サンザシの実を串に刺し砂糖でコーティングしたお菓子)もあります。済南の地元民だけではなく、済南以外から訪れる中国人にも人気があるため大勢の観光客で溢れ返っています。賑やかな雰囲気の中、中国の美味しいグルメ市場を思う存分楽しむことができます。

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昨年9月、新しい通りへと変貌した「寬厚里」は今、観光客に注目されているスポットです。シンボルでもある門の前では多くの観光客が記念写真をするなど人気スポットになっています。建物は昔ながらの面影を残しつつ沿道に並ぶお店は若者に人気な飲食店やカフェが入っています。灰色の瓦に赤い提灯がぶら下がっている中華料理屋で食事をするのはどうでしょうか。
済南は自然も美しく長年の歴史があり大明湖周辺では時代劇ドラマの撮影現場として使われることも多いようです。皆さんも実際に済南を訪れ、歴史を感じながら中国本場の屋台料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。


特派員

  • 増田 宏誠
  • 職業会社経営

上海テレビを経て、ファッション雑誌「大都市」の在日記者としての執筆の他、広告会社にて中国語圏コピーライターとして活動を経て、2001年1月に会社設立。メディアを中心としたアジア人観光客誘致サービスを提供しています。

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