• 2016.06.14
  • 「中洋折衷」の上海
皆さんはご存じでしょうか?上海のランドマークと言えば、「外灘」(The Bund)が有名ですよね。外灘は19世紀後半から20世紀前半に建てられた様々な様式の西洋建築が並ぶエリアとなっています。黄浦江沿いに伸びる1.5㎞の遊歩道を散歩しながら上海の歴史を味わうことができます。外灘は西洋風の建物が多く残っているため観光客にとても人気があります。別名「中山東一路」とも呼ばれ、植民地時代に建てられたゴシック式、ローマ式、バロック式の歴史的価値のある建築物をみることができます。
他に「東方明珠塔」も非常に有名です。別名、上海テレビ塔・オリエンタルパールタワー・上海タワーとも呼ばれ、シンボル的存在になっています。昼間はゆったりと時間を取り黄浦江周辺の散策をおすすめします。そして対岸からはモダンな上海を眺めることができます。夜はきらびやかなネオンサインに包まれ、ライトアップされた東方明珠塔はミステリアスな雰囲気を醸し出しています。

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外灘を散歩するだけでも西洋の雰囲気を十分に味わうことができるでしょう。老字号(中国語では「老舗」の意味)の「永安百貨」は1930年代、4大デパートと言われていた中でも一際目立つ百貨店です。4軒のデパートが軒を並べ、世界中のファッションを集めてパリやニューヨークと並ぶ世界的なショッピング街として有名でした。その時代、“もし永安百貨で購入した洋服を着て街中を歩いたら誇りを持てる”と上海女性の間で囁かれていました。もし上海に来られる機会があり、お土産を購入するなら「永安百貨」は記念になるでしょう。
商業の町とよばれている上海ですが、ここまで紹介してきた情報だけでは本当に中国の都市なのと思ってらっしゃる方がいるかも知れません。次は場所を変えて上海の町を歩いてみましょう!

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もちろん中国の商業中心部と言われている上海でも、これぞ中国!といった経験をすることができます。例えば上海老飯店は典型的な中国式飯店で、中国では「老」(老舗を意味する)を前に付ける飲食店が多く見られます。「老飯店」、「老上海」、「老風味」を目にしたら「ああ、昔ながらのものを楽しめる」と思っていただければ。飯店だけではなく上海市内を散策してみると昔ながらの「薬局」も見ることができ、中国式の赤い柱と瓦屋根は中国式建物の特徴です。上海は中国の第一商業都市として、また19世紀時代の西洋の面影が残る「中洋折衷」という2つの顔を楽しむことができます。


特派員

  • 増田 宏誠
  • 職業会社経営

上海テレビを経て、ファッション雑誌「大都市」の在日記者としての執筆の他、広告会社にて中国語圏コピーライターとして活動を経て、2001年1月に会社設立。メディアを中心としたアジア人観光客誘致サービスを提供しています。

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