上海の夜食文化|増田 宏誠|ナレッジワールドネットワーク|アクティビティ|ナレッジキャピタル

  • 2016.10.25
  • 上海の夜食文化
上海で夜食と言えば、ザリガ二(小龙虾 xiao long xia)がダントツNo.1の人気です。友人たちとビールを片手に、会話をしながら食べれば、言うことなし!では、なぜ上海ではザリガニがそんなに人気なのでしょう?まずはザリガニの起源からお話ししましょう。ザリガニはもともとアメリカに生息しており、1920年代に日本へと持ち込まれました。1930年代になると、日本人が中国へザリガニを持ち込みました。天敵が少なく、生命力があるため、急速に増加していきました。かつてザリガニは下水溝に生息し、湘鄂苏赣(湖南県 湖北県 江苏県 江西県)周辺の池や溝でよく見られました。ザリガニが食材として食べられるようになるのは1980年代からです。湖北潜江という油田の開発地にある江漢油田五七工場のシェフが、油でザリガニを調理してみたところ美味しかった、というのが始まりです。その後1990年代初頭に、ザリガニを油で揚げる調理法は湖北潜江から武漢に広まっていきました。かつてザリガニの消費市場は、主に揚子江の中流・下流地域(例えば武漢や南京、上海。もっとも有名なザリガニの産地は蘇北の盱眙)でした。しかし現在は、全国的に流行しています。上海壽宁路(shou ning lu)は、毎晩、ザリガニを好む食いしん坊たちが集まる場所です。ザリガニの美味しい香りを遠くまでただよわせている壽宁路は、屋台も立ち並んで毎晩盛り上がっています。

 
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ザリガニの味付けは、「十三香」と「麻辣」が一番人気です。「十三香」は、ザリガニを一度油で揚げた後、十三種類の香辛料で作られた汁の中にすぐ浸して5分くらい置き、香辛料をどんどん染み渡らせて完成させます。新鮮なザリガニを一度油で揚げているため、肉を噛むときに充分な弾力があり、さらに十三香の味付けが加わることで、いくつでも食べられるほどの、たまらない味になります。「麻辣」も、まずは同じように新鮮なザリガニを一度油で揚げます。そして白ネギ、ショウガ、ニンニク、花椒、トウガラシ、八角をさっと炒めて、その鍋の中に揚げたザリガニを入れて強火で一緒に炒め、完成です。花椒とトウガラシがよく効いた味付けなので、食べると舌がヒリヒリとして、辛くてもおいしいです。

また、ザリガニだけではなく、香辣サザエや塩コショウシャコもとても愛されています。赤ごま油で浸したサザエは、見るだけでも美味しそうです。辛そうに見えますが、実は辛くありません。塩コショウシャコも私の定番です。上海の塩コショウの味は日本とちょっと違っているので、もしチャンスがあれば、ぜひ食べてみてください。

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特派員

  • 増田 宏誠
  • 年齢亥( いのしし )
  • 性別男性
  • 職業会社経営

上海テレビを経て、ファッション雑誌「大都市」の在日記者としての執筆の他、広告会社にて中国語圏コピーライターとして活動を経て、2001年1月に会社設立。メディアを中心としたアジア人観光客誘致サービスを提供しています。

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