• 2018.08.09
  • いざという時のために…気になる、病院事情!
日本と比べると笑われるかもしれませんが…今年は6月からヨーロッパには熱波が到来し、例年より暑い夏が来ています。雨も少なく日も長くなり(23時頃まで明るいです)、アイルランドの夏は美しくて好きです。こちらは夏の北アイルランド、お気に入りの1枚。


こちらは車の窓から撮った菜の花?畑、この太陽の高さで時刻20時。


それでも最高気温は27度くらい。もっと暑い日本にいらっしゃる皆様はくれぐれもお身体に気を付けてお過ごしくださいね!急激に暑くなった環境に体が対応できず、夏バテや夏風邪などにはなっていませんか?今回はこちらの病院事情についてお話してみます!


こちらに来て最初の1年は、もちろん保険に入っていたし1年目だったので気も張っていてほとんど風邪すら引きませんでした。今はというと、大した保険にも入っておらず(入った方がいい)かなり気も抜けている(入れた方がいい)ので笑、1年に何度か風邪を引きます。

日本では、市販のものより病院で処方してもらう薬の方が効果も断然良くて早く治ると思うのですが、こちらは薬局で買える風邪薬が結構きついんです。よく効くので助かるのですが、その分眠たくなる副作用も強いので、私は昼用と夜用で成分が調整されているものを服用します。普通の風邪ならそれで事なきを得るので、病院にお世話になることはめったにないのですが、今年に入ってから身体に異変が出ることがあり(大丈夫、年のせいです笑)何度か病院に行きました。

まず病院のシステムですが、日本のように耳鼻科や咽喉科、内科など、細かい分野に特化していない「GP」と呼ばれるお医者さんがいます。書いていて思いましたが島とか小さな村のお医者さんみたいですね笑。一旦そのお医者さんに様子を話して診てもらってから、必要ならば更なる検査や専門医にまわされます。日本のように色んな病院のカードをたくさん持ち歩かなくて良いし、困った時のかかりつけ医だと思えば便利なのかもしれませんが、相性の良い先生に巡り会うまでは長いと思います。


ケース1. 目に見える痛み
こちらに来てから左耳の奥がズキズキと痛むことが二度ほどあり、聴力に関わると怖いと思って初めてGPに会いに行きました。症状を話して、耳をチェックするお医者さん。覗いた時間、左耳2秒、右耳2秒。そして「何ともないので痛ければ市販の痛み止めを飲んでください」との仰せ。診察時間わずか5分弱で60ユーロ(約8500円、驚愕の高値ですがこれが全GP一律の価格)。


ケース2. 待てど暮らせど
これは今年の2月ですが、甲状腺のあたりがパンパンに腫れてしまい、体調も良くなかったので絶対に関係があると思い、他の(当然笑)GPへ。今回は尿検査や触診など、色んなことをしてくれましたが、イマイチ原因が分からず。「腫瘍ができていたらいけないから念のため検査をしましょう」ということで、近くの大きな病院に申し込みをしてもらいました。もう一度言いますね、これが2月の話です。いまだに検査の日程すら連絡がありません。腫れ?ええ、とっくに引きました。笑


他にも、私の韓国人の同僚が首のMRIを撮った時などは、機械が古いのかものすごい音だったらしく、しかも大きく呼吸をするとブレてしまうので撮影の間(MRIは結構長いです笑)は常に浅く呼吸するように言われて辛い思いをしたようです。


不安になることばかり書いてしまいましたが、元々西洋医学と東洋医学では病気に対するアプローチが違うので、どちらが正しいのかは分かりませんが、慣れていないものに不安を抱くのが人間…それでも産婦人科などはこちらの方が医学的に進んでいるという印象です。海外に行こうと考えている方は、保険に入った方がもちろん良いですが、何より病気をしないのが一番です。普段から食生活やリズムには気を付けて、健康で楽しい海外生活を送りたいですね。

特派員

  • 三木 佳子
  • 職業翻訳家

アイルランドのダブリン在住、三木佳子(みきけいこ)です。現地でゲームの翻訳をしています。日本ではあまり馴染みのないアイルランドの文化や生活、アイルランドから見た日本について、皆さんとワクワクやクスッを共有できれば嬉しいです。

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