• 2016.06.07
  • 最近のパン屋さん
サンパウロ市内でどの地区でもすぐに目につくのがパン屋さんです。1940年代頃、パン屋の経営者の50%以上がポルトガル人移民であったことから、今でもパン屋さん イコール ポルトガル人、と言う印象が強いです。

私の子供の頃の記憶で、パン屋と言えば、朝早くに出来立てのパンを買いに行って、家で食べたものでした。パン屋には牛乳、バター、ハム、チーズなど、おもに朝食時に食べるものを主に扱ってました。

こちらのパン屋で人気なのは、ポン・フランセス( pão francês)と言って、一つ当たり50グラムほどのパンで、中は白く柔らかく、外側はカリカリしています。ブラジル人の朝食に欠かせないパンです。
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1990年頃から、品質にこだわったり、よりおしゃれなお店が人気になり、カフェなどが開店し始めたころ、パン屋もコンビニエンスストアやスーパーマーケットに負けまいと新しいコンセプトを導入しました。
その新しい企画のパン屋では、店内をよりモダンに改装をして、パンの種類を増やし、ハム、チーズ類などの他に、クッキー、チョコレート、ショートケーキ、ケーキ、アイスクリーム、サンドイッチ、タルト、ヨーグルト、ナッツ、ジャム、パテ、飲み物、などと多くの品物を並べました。店内の一角にはテーブルが置かれ、ちょっとコーヒーを楽しむスペースができ、お友達とのおしゃべりの場にも使われてます。パン屋でありながら朝の6時から夜の10時までオープンしていて、とても便利です。広いスペースがあるお店では、朝食とランチもできるようになってます。

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パン屋でのランチはビュッフェ式ではなく、ポル・キロ(por quilo)式です。ポル・キロとはキログラム単位と言う意味です。料理の1キログラムのお値段が決まっていて、自分のお皿に入れた分量を量り、その分だけを支払うシステムです。食べたい物を好きなだけお皿に入れ、その分だけを支払うのです。急いでいるとき、ダイエットをして食べ物に制限がある時など、とても便利なシステムです。ランチタイムが限られている方にも人気です。勿論、このシステムはパン屋に限らず、レストランでも使われてます。

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  パン屋ではその場で買う品だけではなく、ケーキやサンドイッチの オーダーもでき、デリバリーもしてくれます。オフィスでのお誕生日会や会議のブレークに出す軽食などに良く使われているようです。 朝のウオーキングをした後、仕事に行く途中、待ち合わせ場所に早く着きすぎた時、家族全員でお散歩がてら…など理由は様々ですが、パン屋にはいつでも気楽に入れるのが嬉しいです。


特派員

  • 皆木サンドラ 奈美
  • 職業語学教師、ペーパートールクラフター

ブラジル生まれのブラジル育ち。大学卒業後、夫の仕事の関係で3年間滞在したシンガポールにおいて習得したペーパートール(=シャドーボックス)や語学を教えています。多国の文化や習慣を上手に混在させているサンパウロでの生活がとても気に入っています。

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