• 2018.12.05
  • アルゼンチン・メンドーサ
南米でワイナリー巡りをするのであれば、アルゼンチンのメンドーサがお勧めと以前から聞いてました。それもそのはず、アルゼンチンはワインの生産世界第5位であり、メンドーサ地域の生産量がその70%を占めている。標高800mで、乾燥している地域、冷涼な気候はぶどうの栽培に適しているそうです。ブラジルからも多くの人がメンドーサへワイナリー巡りのツアーに参加してます。

私も今回はサンパウロ市から高速に乗ってメンドーサ市まで約3000kmの旅をしてきました。


メンドーサ市内やその周りの3地域、Lujan de Cujo, Maipú,と Valle de Urco に、合計1500ものワイナリーがあります。街の近くのワイナリーへは、自転車をレンタルして、巡ることができます。市バスも利用できるようですが、ワインの試飲をするのであれば、タクシーを利用した方が良いかと思います。

ワイナリーによっては乗馬して散策することができるそうです。それを聞いただけで、のんびりする雰囲気が想像できますよね。

1日に何軒ものワイナリーをまわることができますが、ランチを入れて半日のんびりと一か所のワイナリーで過ごすのもお勧めです。


南米でナンバー1のワインと言えば、Lujan del Cujo 地域にあるCatena Zapataです。イタリア移民の二コラ・ザパタ氏が1902年にぶどう畑を始め、国内消費向けにワインを造ってましたが、三代目の二コラス・カテナ氏が高級ワイン造りを目標にし、研究を重ねた後、世界に認められるワインとなったそうです。現在では娘のラウラがマルベックやテロワールの研究などを続けているとのこと。世界的に知られているワインなので、ブラジルでも、他の国でも手に入り、味わえることでしょう。


ワイナリーへの見学は事前にサイトで予約する必要があります。日曜日と祭日は休業しているところが多いので気をつけてください。

メンドーサのワイナリーでは、見学だけではなく、試飲、ランチができるところもあります。ワイナリーの敷地内にホテルが設置されているところも数件あります。


今回私が見学したのは、Finca Decero というワイナリーです。オーナーはスイスの子孫、Thomas Schmidheiny氏。Decero とは、スペイン語で「ゼロから」と言う意味です。すべてゼロから始め、「すべて手で作業をする」をモットーとしているとのこと。マルベックやカベルネソーヴィニヨンなど高級ワインを造ってます。


このワイナリーはアンデス山脈のふもとにあるので、門を入ったら左右にぶどう畑が広がり、真正面にはアンデス山脈が目に入り、圧倒する景色です。ランチは5種類のワイン(Malbec, Cabernet Sauvignon, Syrah, Petit Verdot , Tannat )を試飲しながら、アルゼンチン名物の肉料理を食べる。おしゃれで落ち着いたレストランの窓からは、ブドウ畑とアンデス山脈の景色が広がり、気持ちの良い風が入ってくる。これ以上の贅沢があるのだろうかと、思うばかり。その上、気に入ったワインは飲み放題です。


ランチの後にワイナリ―を見学。ぶどうの種類、収穫する時期、醸造過程などの説明をしてもらえる。見渡す限りのぶどう畑を再度見ると、来年の収穫までにしっかり育って欲しいと、願う自分がいる。


これからメンドーサのワインを飲む時には、ぶどう畑とアンデス山脈の絶景が浮かぶことでしょう。ワイン好きな方には是非体験していただきたいです。

特派員

  • 皆木サンドラ 奈美
  • 職業語学教師、ペーパートールクラフター

ブラジル生まれのブラジル育ち。大学卒業後、夫の仕事の関係で3年間滞在したシンガポールにおいて習得したペーパートール(=シャドーボックス)や語学を教えています。多国の文化や習慣を上手に混在させているサンパウロでの生活がとても気に入っています。

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