配達業者はいろいろありますが、ラテンアメリカで一番ヒットしているifood delivery の場合で見てみましょう。
まずアンドロイド、iphone の携帯またはWindows phoneのアプリでifoodをダウンロードします。ifood の名は、インターネットの「i」と食べ物「food」を一緒にしたものです。2011年に設立したブラジルのスタートアップです。2019年8月にはifoodに登録されているレストランの数は10万店舗。7万2千人もの配達者が登録されているとのことです。食べ物をオーダーするには、アプリで、レストランのリストをチェックします。あまり知られていない店もあれば、有名なシェフのレストランも登録されてます。料理別のリストを見ると、ピザ、パンケーキ、カフェ、パン屋、中華料理、焼きそば、メキシコ料理、魚料理、日本料理、アイスクリーム、ハンバーグ、軽食、飲み物などがあり、バリエーション豊富です。登録されているレストランのメニュ―を選び、支払い方法(キャッシュカード、クレジットカードなどの)を選択し、配達先を指定します。後は待つだけです。ifood の配達料金は一定ではなく、レストランによって料金が違います。また、割引クーポンもあるので、チェックする必要ありです。
デリバリー利用者調査で、56%は毎週デリバリーを頼むとのことです。一番オーダーが多いのは週末の夕食時、次に平日の夕食、そして、週末の昼食とのこと。利用者の54%は男性で、中級クラスが最も多くオーダーするとのことです。
先日、話題になっている菓子屋のスイーツを4つオーダーしました。菓子はお洒落な箱に入って来るのではなく、しっかりとしたシンプルな紙箱に入ってきました。
デリバリー利用者が増えている中、最近ifoodは、スーパーマーケットの買い物の配達も試しているようです。
デリバリーとは違う話ですが、9年前からサンパウロ市では“dois por um”と言う手帳の大きさのレストランガイドブックが70ドル相当で出版されてます。
2020年度版は、サンパウロ市内の113店舗が記載されていて、朝食から夜中のカクテルまでが楽しめます、このガイドブックのdois por umとは、2皿オーダーして1皿分払う、という意味です。カップルには良いですね。1ページずつ店舗が掲載され、そのページの角に割引されるコースが記載されています。食事をした後にはガイドブックのその店のページの角が切り落とされ、割引使用済みということになります。店の雰囲気を知るのに、料理を試すのには最高です。
今ではアプリ、クーポンやこのようなガイドブックで色んな店の料理が楽しめます。食事の選び方など、時の流れと一緒に変わってくるのですね。