ブラジルで話すポルトガル語とポルトガルで話すポルトガル語の違いを3つの点で比べるてみます。1つ目は単語です。例えば、携帯の事をこちらではcelular と言い、ポルトガルではtelemovel 。バスの事はônibus 、ポルトガルではautocarro。アイスクリームは sorvete、ポルトガルでは gelado。単語が全く違います。2つ目は発音です。ブラジルでは母音をはっきり発音するのに対して、ポルトガルでは、母音によってはほぼ発音しないことが多いです。そのせいか、口を大きく開けずにこもった感じで話しているようです。希望という意味のesperançaはこちらではエスペランサと発音するに対して、ポルトガルではPの後に来る母音を抜くかのように発音します。 esp´rança 。 一部を意味するpedaço(ペダソ)も同じです。ポルトガルでは p´daço 的な発音をします。3つ目は文法です。2人称単数の「あなた」の事をvocêと言い、tu はほんの一部の地域でしか使用されていませんが、ポルトガルでは友達にはtuを使い、改まった形はvocêです。文の中で、目的代名詞が動詞の前の位置に来ることがあるのがブラジルです。その他にも細かい色んな違いがありますが、どちらかを勉強すると困ることはないと思います。
2005年に7万1314人のブラジル人がポルトガルに住んでました。その10年後の2015年には16万2190人に増えてました。ブラジル人が他国へ出稼ぎや新たな生活を求めるのに、まず言葉の壁が無いポルトガルを選びます。その上、あちらでは失業者が少ない事と、国民保険システムがとても良い事がメリットです。2009年にはポルトガルの経済が低下したことで、ブラジル人も一部戻ってきましたが、未だブラジル人にとってはヨーロッパの国々の中でもポルトガルが住みやすいようです。そんな影響で、ポルトガル人はブラジルのポルトガル語を聞き慣れていて、より理解できるそうです。