ガルガンタ・デル・ジアボ(悪魔の喉)は49mもの高さがある赤色の岩と岩の間を歩きます。自然の素晴らしさを感じました。
そこから1kmも離れていない所にはアンフィシアターと呼ばれる場所がありました。その広さと岩の高さは1枚の写真には収まらない規模です。何百年も前から水や風によってできた今の姿は圧倒されるものでした。
サルタ州の町カファジャテはアルゼンチン最北部のぶどう栽培の中心地です。アルゼンチン原産の白ブドウ品種のトロンテスは19世紀から培されているそうです。カファジャテにはボデガが多いです。ボデガとはスペイン語でワインの醸造や熟成を行う建物の事だそうです。ボデガではぶどうの種類の説明や、そのボデガで使用されている品種、ワイン作りの説明を聞くことができます。最後に試飲をして、勿論ワインを購入することもできます。
どのボデガも来客がゆっくり時間を過ごせるように気配りしていて、素敵でした。
この町には、マルベックとトロンテスの味のアイスクリームがあると聞いていましたので、さっそく食べてみました。アイスが溶けると口の中でワインの味が広がります。大人の味でした!
カファジャテからカタマルカ州のエル・ペニョンという人口450人の町へ移動しました。車での移動中は気がつかなかったのですが、いつの間にか標高3.400mまで上がっていました。頭痛を感じたのでひどい高山病にならないように薬を飲みました。
エル・ペニョンから西へ1時間程ガイドのオフロード車で移動したところは、カンポ・デ・ピエドラ・ポメスと言って、火山活動の影響により噴火した後に出来た25平方キロメートルもの範囲の軽石の岩がある場所に着きます。見渡す限りに広がる軽石の岩を見ると、別世界にいるかの様でした。
その近くには白い大砂丘(Dunas Brancas)がありました。風によってカンポ・デ・ピエドラ・ポメスから白い砂が運ばれ、また近くのカラチ・パンパ火山からの黒い砂も運ばれて、溜まった砂丘だそうです。他の砂丘とは違って、踏んでも足が砂に沈むこともなく、楽に砂丘の上を歩くことができました。
カラチ・パンパ火山は黒色で、その形はメキシコのソンブレ(つばの広い帽子)のようです。ブラジルには火山がないので、カラチ・パンパ火山の黒い溶岩台地を走ると、スリルがあり、噴火していた頃を想像させる黒い溶岩、何とも言えない感情がわきました。
この壮大で美しい自然はまだあまり知られていなくて観光客が少なかったです。次回はカタマルカ州のフィアンバラとアンデス山脈への道の事を話します。最終編をお楽しみください。